
プエルタ・デル・ソル(マドリッド観光の起点)
プエルタ・デル・ソルは、スペイン・マドリッドの心臓部分にして観光の起点です。
周辺にはマヨール広場やサン・ミゲル市場、王宮、大聖堂の他、見どころが沢山あります。
マドリッドを観光するのなら、プエルタ・デル・ソルとその周辺の散策は外せませんよ。
太陽の門~プエルタ・デル・ソル~
プエルタ・デル・ソル(Puerta del Sol) は、スペインの首都マドリッドの中心部にある広い広場です。
太陽の門を意味するこの広場は、マドリッドの中心地のさらに中心のような場所。そもそもは城壁の門が所在したところであり、昔から多くの人が集まるポイントであった事から、郵便物など物流の中心拠点でもありました。
たとえるなら「人の往来の心臓部分」。
地下鉄1号線、2号線、3号線が交わるソル駅真上にあり、周辺には観光地や様々なお店、それにバルやレストランがひしめいています。そのためか広場は地元の人や観光客で朝から晩までごった返していて、まさに活気に溢れた大都市らしい雰囲気を楽しむことができます。
時計台に熊の像、マドリッド観光散策の起点です

プエルタ・デル・ソルの向かいにあるマドリッド自治政府庁の時計台 は、スペインで一番親しまれている時計台なんです。
大みそかにはスペイン人全員がテレビでプエルタ・デル・ソルからの中継を見て、この時計から奏でられる12回の鐘の音に合わせて12個の白ブドウを口の中に押し込みながら年を越します。
やや強引かもですが、なんとなく除夜の鐘テイストだったりします。
とすれば、さしずめブドウは年越しそばでしょうか(笑)
さて、この広場(プエルタ・デル・ソル)自体も、たとえば、カルロス3世が騎馬に乗った像や、マドリッドの紋章にちなんだ有名な熊の像(紋章には熊と山桃があしらわれています)があったりする観光スポットなのですが、周辺には見どころが沢山あり、マドリッド観光散策の起点になる場所 でもあります。

Ansun
今回は、数年前に私が2日間に渡って散策した体験についてお話します。
マドリッドは、スペインの首都ということもあって、確かに他のスペインの都市より規模がめちゃくちゃ大きいのですが、プエルタ・デル・ソルを中心とした周辺の主要な見どころは十分歩いて回れます。ただし広場の人の往来は凄くてハンパない日もあります。
ホテルにチェックイン後、さっそく散策へ
マドリッド旅行1日目の夕方、マラガからスペインの新幹線AVEに乗ってアトーチャ駅に着いた私は、ホテルにチェックインするために地下鉄の1号線に乗り換えてプエルタ・デル・ソルの最寄駅であるソル駅まで移動しました。
プエルタ・デル・ソルの近くはホテルも多く、私の泊まったホテルもその中の一つでした。
地下鉄の駅から出た瞬間、あまりの人の多さに圧倒されながらも、広場を見ながらまずホテルにチェックインして、荷物を置いてすぐにプエルタ・デル・ソルに戻りました。
沢山の人が交差する賑やかな繁華街の雰囲気にワクワクしながら広場をうろうろして熊の像の前で写真を撮ったりしながらも、手荷物にはかなり注意を払っていました。
というのも旅行の前にマドリッド出身の友達から、スリには十分に注意するようにと念を押されていたんです。楽しい旅行中にスリにあったら気分も台無しなので、手荷物には常に注意を払っておくようにしていました。
私がプエルタ・デル・ソルに着いたのは夕方だったため、その日は周辺を軽く散策してから食事を摂ることにしました。
プエルタ・デル・ソルの西側に伸びるマヨール通りからエスバロス通りに入りました。この辺りはマドリッドでもかなり古い地域で狭い道が入り組んでいるのですが、どの道にもバルやレストランそれにお店がびっしりと並んでいました。
ゆったりとした雰囲気のマヨール広場
サラゴサ通りに入るとその先にはマヨール広場があります。
マヨール広場は4方を建物に囲まれたスペイン独特の様式の広場で、カフェやレストランのテラス席が並ぶゆったりとした雰囲気の場所です。
期間限定でスタンドが並んでいることもあり、過去に一度クリスマスの時期に行ったときはクリスマスの飾りやクリスマスツリーのオーナメントのお店が並び、とってもかわいらしい雰囲気でした。
ちなみにマヨール広場からトレド通りを南下していった場所にあるカスコロ広場では日曜日の午前中だけ限定でラストロという蚤の市が開かれます。毎週かなりの賑わいをみせるようで一度行ってみたいなと思っています。

サン・ミゲル市場で夕食を
さてマヨール広場をしばらくぶらついた後、次は広場の西側の出口から出てサン・ミゲル市場に入りました。
サン・ミゲル市場は名前こそ市場ですが、中は気軽にスペイン各地から集まった食材で作った料理を楽しめるバルが並んでいるグルメなスポットです。
スペインの内陸部にあるマドリッドでは、お肉や豆の煮込み料理が郷土料理ですが、ここではカキなどの新鮮な魚介類を楽しめるバルもあってかなりの人気を集めています。
丁度夕食時だったので、市場内は行きたい方向に歩いていくのもままならないほどものすごく混んでいたのですが、クロケッタという一口サイズのクリームコロッケやチーズそれに色々な具材と一緒に串刺しにしたオリーブの実などを楽しみました。

握り寿司を軽くつまむ
サン・ミゲル市場をさらに奥まで進むと、お寿司屋さんまであって驚きました。
スペインらしさが溢れる市場の中で、お寿司屋さんはかなり異質な雰囲気を醸し出していましたが、結構繁盛している様子で私も幾つか握り寿司を注文しました。
欧州でお寿司を食べると、その「質と値段」を比べた時にどうしても割高感があるのですが、見ると頼まずにはいられないのは日本人の性かなと思います。
お寿司を握っているのはスペイン人のおじさんで、私を見ると片言の日本語で話しかけてきてくれました。話を聞くと日本でちゃんとお寿司を握る修行をしたとのことです。
市場を出てからバルで軽くタパスをつまみ、その日はそれでホテルに帰って休むことにしました。
道すがらディスコへの勧誘なども結構あったりして、繁華街の華やかな雰囲気にのまれそうになりながらも楽しい夜の散歩になりました。
マドリード滞在2日目の観光散策
マドリードに来て2日目の朝、プエルタ・デル・ソルの近くのカフェで、朝ごはん(クロワッサンのサンドイッチと紅茶)。それにしても値段が髙くて驚きでした。

あさつき
アンさんは現在、アンダルシア在住なんですよね。

Ansun
アンダルシアの物価に慣れていると、マドリッドは色々なものが少し高く感じたのですが、でもまあ大都市で多少観光客向けの値段設定なところもあるので仕方ないですよね。
さて腹ごしらえを済ませて散策開始。丸一日、あっちこっち歩き回りましたよ!
プレシアドス通り~カリャオ広場~グランビア通り
まずは、プエルタ・デル・ソルから北に延びる、沢山のお店が立ち並ぶプレシアドス通りに入りました。ショッピングを楽しむのに絶好のスポットでした。
この通りを通り抜けるとそこは大きなスクリーンのあるカリャオ広場で、そこを右に折れるとマドリッド一番の大通りのグランビア通りに出ます。この通りには豪華な装飾が施された建物がずらりと並んでいて、写真を撮る手を止める暇がありませんでした。
まさに首都にふさわしい威厳ある立派な通りという感じでした。
てっきり歴史のある通りなんだと思っていたら、実は20世紀に整備された新しい通りとのことで意外でした。
テアトル・レアル
午後は、プエルタ・デル・ソルの西側に伸びるアレナル通りに向かいました。
この通り自体もレストランやカフェそれにお店の並ぶ大きな通りで散歩しているだけで楽しいのですが、目的は通りの先にある王立劇場テアトロ・レアルでした。
1950年に開館したスペイン屈指のオペラハウスは、優美な外観がとても印象的でした。いつかあそこで優雅にオペラ鑑賞ができたらどんなに素敵だろうと、うっとりと見入ってしまいました。

スタイリッシュな大聖堂
テアトロ・レアルを越えてさらに進むと、そこは王宮や大聖堂があるエリアになります。
先に見学した大聖堂については、「首都マドリードの・・・」ということで、どんなに凄いのかと楽しみにしていました。

Ansun
でも実際に訪れてみると、個人的には少し期待外れでした。
なんでもこの大聖堂は新しく建てられたもののようで、スタイリッシュでとても現代的な感じでした。それはそれで素敵だったのですが、中世に建てられたゴシック様式の大聖堂が好きな私には、なんとなく物足りないような気がしてなりませんでした。

王宮
大聖堂の北側にある王宮は、大聖堂でがっかりしてしまった気分を完全に吹き飛ばしてくれるくらい圧巻でした。

外観も内装もとにかくゴージャスで、どこを見てもため息が出るほどでしたよ。
昔のスペイン国王が、どれだけの富と権力を持っていたのかが計り知れて畏れ多い感じがしました。
ハイテンションで見て回ったのですが、昔はここで実際にスペイン国王が生活してたんだよなと思うと、歴史の流れを感じてちょっと感慨深かったです。
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By Ansun (Updated by Asatsuki)