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アンダルシアの白い村

スペインのアンダルシア地方に点在する白い村。

ミハスをはじめ幾つもの白い村は、歴史が刻み込まれた美しい街並みを残しており、ある意味メルヘン的なその佇まいは、観光に訪れた私たちを魅了しため息を誘います。

白い村はアラブ時代の名残りです

スペインの南部アンダルシア地方(Andalusia)には、有名な観光地に白い村があります。

村中の家の壁が真っ白に塗られた村は、アンダルシアの強い日差しの中ではひときわ輝いて見え、少し離れたところから村の全貌を見るとため息が出るほどきれいです。

一番有名なのはミハスだと思いますが、実は白い村はアンダルシア地方に点在していて、それぞれに独自の魅力があるんです。

ところでスペインは、8世紀から15世紀の間、アラブの王朝に支配されていた時期がありました。そして白い村は、この時代にアラブ人によって築かれた村なんです。

村の防衛を最重要に考えて作られているので、多くの村は山の上や崖の下といった、なかなか簡単にはたどり着けない場所にあります。さらに、村の中の道は細くてくねくねと入り組んでいるので、迷路の中を歩いているような感覚を楽しめます。

地元の人が細い道を車で進むもの凄いテクニックは本当に見ものです。

家を守るための白

ところで、なぜ壁を白く塗っているのかでしょう。当地の人たちの好み?手に入りやすい素材だから?

う~ん、そういった理由も、もしかしたらあるのかもしれませんが、一般的には、夏の日差しと暑さから家を守るためだとされています。「白い壁は強い日差しを反射する」という、昔ながらの知恵なんです。

ちなみにこの壁、毎年夏になる前に塗りなおされるんですよ。

白い家と青空

おススメの村をご紹介

たくさんあってそれぞれに味わい深いアンダルシアの白い村。
それでは以下、おススメの村を紹介していきたいと思います。

ミハス(Mijas)

抜群の知名度を誇るミハスは、アンダルシア第二の都市マラガに近い山の山腹にある村です。

村の「かわいらしさ」もそうですが、白い村の中では断トツにアクセスが良くて行きやすいのも人気の秘密だと思います。

人気スポットなだけあり、メインのコンスティトゥシオン広場には華やかなカフェやお土産物屋さんが並びんでいます。観光者の往来も多く、細い路地でも車が走っています。メインストリートのサンセバスティアン通りのかわいらしさは必見です。

ミハスでぜひ見ておきたいのは闘牛場です。小さな闘牛場なのですが、注目すべきはその外観。

一般的な闘牛場は、外観も内部も円形なのですが、こちらの闘牛場は外観が四角で中が楕円形。他ではなかなか見られない作りになっています。

項目 概要
アクセス マラガのバスターミナルかマラガ空港からバスが出ています。
ポイント あまり便数は多くないので、乗り遅れには気をつけましょう。

カサレス(Casares)

マラガ県とカディス県の境にあるカサレスは、あまり大きくはないものの、村全体のたたずまいが本当にきれいな村です。

村の入り口から少し外れたところに無料の公共立体駐車場があるのですが、その駐車場の前の広場は村の全体を眺めることが出来る広場になっています。

そこから見る街の眺めはまさに絶景で、特に天気がいいと白い壁が光り輝いてまぶしいほどです。

山間にあり村のほぼすべての道が坂道ですが、村の頂上まで登ると古いお城の跡があり、そのあたりから地中海を臨むと、ジブラルタルやアフリカ大陸を確認する事が出来ます。

カサレスの城
項目 概要
アクセス エステポナのバスターミナルからバスが出ています。
ポイント エステポナへはマラガのバスターミナルから一日何本もバスが出ています。

アルコス・デ・ラ・フロンテッラ(Arcos de la Frontera)

アルコス・デ・ラ・フロンテッラは、山の山頂に細長く広がる珍しい形の白い村です。

筆者が訪れた際、車でこの町に向かっている時に、山道からちらりと見えた町の全貌は忘れることができないほど印象的でした。

他の白い村と比べると坂道が少ないので散策しやすいですが、とにかく道が細くて入り組んでいます。

ガビルド広場は展望台になっていて、アンダルシアの田舎の代表的な景色ともいえる、見渡す限りのオリーブ畑を楽しめます。展望台にあるサンタ・マリア教会もかわいらしいです。

ここから村の反対側にあるもう一つの展望台まで、気の向くままに歩き回るのがこの村の一番の楽しみ方です。真っ白の壁に赤やピンクの花が咲く鉢植えがずらりとかけられた路地は、たまらないかわいらしさがあります。

項目 概要
アクセス アンダルシア州カディス県に位置するこの地への行き方としては、セビージャやへレスからバスが出ています。

セテニル・デ・ラス・ボデガス(Setenil de las Bodegas)

山の上にある白い村が多い中で、セテニル・デ・ラス・ボデガスは崖の下にある珍しい白い村です。

村の高台にあるツーリストインフォメーションで散策の道順が書かれた地図を無料でもらえるのですが、その道順通りにゆったり散策しても1時間もかからず廻れてしまえる小さい村です。

この村の特徴はなんといっても家が岩肌にめり込むようにして建てられているところです。

さらに家の中は、岩肌をそのまま壁や天井に利用してるので、本当におもしろいです。

レストランやカフェでも壁が岩肌になったところがいくつもあるので、休憩がてらに入って不思議な雰囲気を楽しむのもいいですよ。

項目 概要
アクセス ロンダからバスが出ています。日曜祝日は運休なので注意して下さい。
ポイント ロンダへはマラガやセビージャからバスが出ています。

大都市から日帰りで立ち寄るのが便利

白い村は、かわいらしさの中に自然の厳しさや歴史の流れを感じることが出来るとても味わい深い観光地です。

アンダルシアへ行くならぜひ一つは見ておきたいところですが、ここで留意すべきポイントがあります。

それは、立地とアクセスの悪さが難点だという事です。

アンさん
ANSUN

観光者が訪れるには少々手間取る場所に点在しています。

なので白い村へ行く時は、滞在している大都市から一番行きやすいところを選ぶというのも一つの手です。

また、何カ所かを見て回りたいという場合には、レンタカーを借りるか、オプショナル・ツアーを利用するのが一番便利だと思います。

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By Ansun (Updated by Asatsuki)

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