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出雲大社 縁結びツアー

出雲大社は、縁結びの神様である大国主命を祀る破格のパワースポット。

あらゆる縁を仲立ちする慈愛に満ちた存在で、家庭や夫婦の円満、そして恋愛の成就や結婚にもご利益があるとされています。

そこで、縁結びツアーの参拝や観光について見てみました。山陰・島根県の出雲大社と、この地域の神話ゆかりの神社や名所を併せて旅行するお話です。

縁結びツアーに行こう!

山陰の島根・因幡地方には、出雲大社の他にも、神話にゆかりがある由緒ある神社が多数あり、現代においては、縁結び/パワースポットとしても注目を集めています。

そして、これは少々現金な考え方かもしれませんが、ご利益がありそうな神社をひっくるめて「縁結びツアー」の旅行をして参拝して回ると、より一層のご利益が得られるかもしれません。

そこで、地図を広げて各神社の位置を確認してみたところ、恋愛、結婚、子宝、家庭円満等々にご利益があるとされる神社が、広範囲のエリアに渡って点在している事が分かりました。

たとえば、ゑびすさまが主祭神の美保神社は、境港の北東のあたりに所在しており、出雲大社(所在地A)とはかなり離れています。

縁結びスポットが広範囲に点在していると言う事は、仮に複数箇所を参拝して回った場合、島根の色々な地域をめぐり自然や街や人に触れる旅行にもなる訳ですよね。すなわち、縁結びをメインテーマに据えたツアーは、山陰・島根県観光のアイデアとしても、魅力的と言えるかもしれません。

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絶大なる出雲大社

この地方は、出雲大社の祭神・大国主命(オオクニヌシノミコト)や、その父(もしくは祖父)であるスサノオノミコトのエピソードに彩られた神話の国です。「国造り・国譲り」や「因幡の白兎」、そして「ヤマタノオロチ(八岐大蛇)」などの物語は、よく知られているのではないでしょうか。

大国主命は、七福神のひとりである大黒天と混同習合して「大黒様」として広く親しまれています。そして、縁結びの神としても絶大な崇敬を集めています。

そう。出雲は破格のパワースポットなのです。

出雲大社

縁結びの会議

毎年1度、全国の八百万(やおろず)の神たちが出雲大社に大集合して、縁結びの会議(神議:かみはかり)が行なわれるそうです。

それが旧暦10月なのですが、一般的には神無月と言いますよね。でも、古くからこの地方では「神在月(かみありづき)」と表わしていたそうです。なるほど。

注連縄(しめなわ)

神楽殿には、国内最大級の注連縄(長さ13m、太さ8m、重さ5t)があります。

この先にお賽銭(コイン)を投げて、縄に差し挟む事が出来たならば、ご利益があるのだそうです。

(なおコイン投げは、拝殿の注連縄では行なってはいけません。)

注連縄

祈祷

本格的に縁結びを祈願したい方は、祈祷を受けてみてはいかがでしょう。拝殿で行なわれ雅楽や舞いを伴う参拝となります。

所要時間は30~40分程度が目安。受付は当日でもOKでしょう。祈祷料は3千円、5千円、1万円などより~。

拝殿

神在祭

11月5・6・10・12日、全国寄より集う神々をお迎えし、縁結びの会議(神議)が行なわれます。

そして大国主大神の「縁結びの力」を戴くお祭りが開催されます。お参りすると幸せの御神縁が結べる訳ですよね。

なお6~11日には「夜神楽祈祷」が催され、祈りの取次ぎをしてもらえます。

平成の大遷宮(H20~H28)

御本殿の大改修に伴い、大国主大神は拝殿に居を移していました。

平成の大遷宮は、60年ぶりに行われた、平成28年まで続く大事業でした。

檜皮の葺き替え(皮の厚みは1mに及ぶそうです)や、塗り替え等のリニューアル作業がなされたのですが、大方の改修は2013年に完了し、「本殿還座祭」とそれに伴う関連行事が開催されました。

古代の拝殿イメージ

古代の拝殿イメージ。海へ、空へ 伸びていたそうです。

縁結びツアーのアイデア

縁結びツアーの行い方について考えてみました。

日程について

より多くの神社を参拝しようとした場合、現実的・物理的に相当ハードでしょうね。少なくとも2泊3日程度は欲しいところです。

でも、あまりにもタイトなスケジュールで早足の旅になってしまうと、ご利益が薄れてしまいそうですし、そもそも神様に申し訳ない気がします。

ですので、島根観光をゆったりと満喫するのならば、神社は3~4箇所程度をめぐる旅行に留めておくべきかもしれません。

参拝する優先順序は?

おそらく特に厳守すべき参拝順序のしきたりは無いでしょうから、旅行日程や移動手段の都合で、観光ルートを考えれば良いと思います。

但し、縁結びがテーマのツアーなのですから、やはり出雲大社からスタートしたいですね。

そして歴史や格式を参考にするのならば、古代より出雲大社と並ぶ大社として崇敬されていた熊野大社をまずは参拝したいです。

女性向き?

縁結びとは、すなわち恋愛・結婚の成就になりますが、これには女性向きのイメージがあるかもしれません。

しかし出雲大社(大国主命)は、あらゆる「幸せなご縁」を仲立ちする、慈愛に溢れた存在だとされています。
ですので、男女(そして老若男女)に隔たり無く、ご利益を授かれるパワースポットではないでしょうか。

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参拝「候補」の神社をリストアップ

強力・人気のパワースポットをセレクトしてみました。

出雲大社 熊野大社 美保神社 八重垣神社 佐太神社
神魂神社 須佐神社 須我神社 八上姫神社
(番外)韓竃神社

大国主命

出雲大社(いずもおおやしろ)

大国主命が示した高天原(天照大神)に「国譲り」をする交換条件が、壮大で立派な宮殿を住処とする事でした。そして、この御殿が出雲大社の起源とされています。そもそも古代より杵築大社と呼ばれており、現在の名称に変わったのは、明治時代になってからだそうです。

  • 祭神: 大国主大神/創建: 神代
  • ご利益: あらゆる縁結びを取り持つ
  • 参拝: 自由
  • 住所: 出雲市大社町杵築東195
大きな鳥居

八上姫神社

「因幡の白兎」にも登場し、大国主命を恋い慕い結ばれ身篭った八上姫が祀られています。八上姫が湯浴みを行い美人湯の由来にもなった、湯の川温泉の旅館「湯元湯の川」の入口付近に小さな祠(ほこら)が八上姫神社。恋に効きそうな縁結びパワースポットです。

  • 祭神: 八上姫命
  • 参拝: 自由
  • 住所: 出雲市大字学頭1329-1 湯元湯の川前

熊野大社

日本書紀や出雲國風土記にも記載があり、熊野坐神社とも称されていました。また火の発祥地であり、日本火出初神社と称され崇敬を集めてきました。

かつては出雲国一の宮。出雲大社よりも格式が上とされていたとも。前方の桜並木が美しく、近くには八雲温泉があります。

  • 祭神: 素戔嗚尊(須佐之男命/スサノオノミコト)
  • 創建: 神代
  • ご利益: 縁結び・厄除け
  • 参拝: 無料
  • 住所: 松江市八雲町熊野2451
熊野大社

須我神社

日本書紀・古事記にも記載されている神社です。別名「日本初之宮」は、須佐之男命が初めて宮殿を造営した事に由来します。

スサノオは、「雲立つ出雲八重垣妻込みに八重垣造る其の八重垣を」という日本で最も古い歌を詠んだそうで、「和歌発祥の地」とも言われています。

  • 祭神: 須佐之男命、稲田比売命
  • 創建: 神代
  • ご利益: 夫婦円満、児授かり、家内安全、厄除開運、他
  • 参拝: 無料
  • 住所: 雲南市大東町須賀260

須佐神社

出雲国風土記にも登場します。スサノオの終焉の地。この地に自らの名を付け本宮を構えたそうです。

  • 祭神: 須佐之男命、稲田比売命
  • 創建: 神代
  • ご利益: 縁結び、家内安全、子孫繁栄
  • 参拝: 無料
  • 住所: 出雲市佐田町須佐730
須佐神社

八重垣神社

スサノオノミコト&クシナダヒメの夫妻を祀っています。縁結びツアーのリストにぜひ加えたい超強力なパワースポット。

特に恋愛成就を切に願う方にはおすすめではないでしょうか。

「八岐大蛇の退治」を終えたスサノオが、この地に隠れていたクシナダヒメに会いに来て結婚をし、宮殿を構えて新婚生活を始めたのだそうです。

  • 祭神: 素盞嗚尊、櫛稲田姫
  • 創建: 神代
  • ご利益: 縁結び、恋愛成就、夫婦和合、子宝・安産祈願
  • 参拝: 自由
  • 住所: 松江市佐草町227

恋の行方が分かる?鏡の池占い(縁占い)でも知られています。

池占い

社務所で占い用の和紙を買って、鏡の池の水面に浮かべ、上から小銭を置きます。すると占いの結果文字が浮き出てきます。紙が早く沈んだ方が願いがかなうのだそうです。

神魂神社

神魂(かもす)と呼びます。国生みの神であるイザナギとイザナミが祀られています。毎年11月11日には神在祭が催されています。

現存する日本最古の大社とされており国宝に指定されています。風格ある佇まいでシブイです。

  • 祭神: イザナギ、イザナミ
  • 創建: 平安時代中期以降との説有り
  • 参拝: 自由
  • 住所: 松江市美保関町美保関608
神魂神社

佐汰神社

3つの本殿大社があります。「佐太御子大神=猿田彦大神」との事。導き・道開き・開運厄除・福の神などとして、信仰されてきたそうです。秋には神在祭が催されます。

  • 祭神: 佐太御子大神(正殿)、天照大神(北殿)、素盞嗚尊(南殿)
  • 創建: 養老元年(717年)
  • ご利益: 家内安全、子宝・安産祈願、他
  • 参拝: 自由
  • 住所: 松江市鹿島町佐陀宮内73

美保神社

事代主神(コトシロヌシロカミ)は大国主命の息子で「ゑびすさま」として知られています。全国ゑびす社3千数百社の総本社。漁業・海運の守護神。

ゑびす様は鳴り物(楽器)の神でもあり、これまで大量の楽器が奉納されています。三穂津姫命は、大国主命の后であり農業や子孫繁栄の守り神です。

  • 祭神: 事代主神、三穂津姫命
  • 創建: 出雲国風土記に記載
  • ご利益: 商売繁盛、子孫繁栄
  • 参拝: 自由
  • 住所: 松江市大庭町563

韓竃神社

山中の狭い岩間を抜けて急な斜面の山道をしばらく歩くなど、かなりの山奥にあります。縁結びツアーと言うよりも、秘境探訪と言った感じのパワースポットです。素盞嗚尊(スサノオ)が乗ったとされる岩舟もあります。

韓竃(カラカマ)は、朝鮮伝来の釜を意味しており、新羅に渡ったスサノオが植林法や鉄器文化を日本へ伝えたとの伝承があります。また当地が古代より鉱物の産地であった等の背景も伺えます。

  • 祭神: 素盞嗚尊
  • 創建: 出雲国風土記に記載
  • ご利益: 商売繁盛、子孫繁栄
  • 参拝: 自由
  • 住所: 出雲国風土記に記載/住所: 島根県出雲市唐川町408

交通と宿泊

出雲においての移動手段や温泉の利用・宿泊などについて。

縁結びパーフェクトチケット

旅行社のツアーに参加して旅行するのではない場合、現地においては、自動車、観光バス、電車など、個人で交通・移動手段を考えて確保しなければなりませんよね。

自由きままな旅行をするのならば、やはり自動車(マイカー、レンタカー)が便利ではないかと思います。

出雲の電車

また、電車やバスを利用する場合、縁結びパーフェクトチケットを利用するとお得かもしれません。

サービス概要

電車やバスが乗り放題。施設利用に関する割引や特典付与。

30以上の施設が対象となっています。たとえば、県立古代出雲歴史博物館や足立美術館が団体扱いに。島根ふるさと館で¥2,000以上購入すると粗品進呈。

料金/有効期間
3,000円(小児は1,500円)。有効期間は3日間です。
対象の交通機関
一畑電車、一畑バス、松江市営バス、出雲一畑交通、松江一畑交通、出雲・米子空港連絡バス(日ノ丸ハイヤー)
対象外の例
JR、高速バス、松江市営バス、コミュニティバス
販売所
一畑トラベルサービスの営業所、一畑電車出雲駅、観光案内所(JR出雲市駅構内)、出雲&米子空港の案内カウンター 他

温泉宿泊について

温泉地の旅館やホテルに宿泊して、一日の疲れを癒すのもよろしいですネエ。
出雲にも幾つもの温泉があります。

今般はその中から、2箇所の「美人の湯」を選んでみました。

湯の川温泉

龍神(和歌山)、川中(群馬)と並び、日本三美人の湯のひとつに数えられています。大国主命と結ばれて身篭った八上姫が旅の疲れを癒して更なる美人になった、との伝承があります。出雲空港から車ですぐの距離(簸川郡斐川町)の三方を山に囲まれた田園地帯所在しています。最寄駅はJR山陰本線荘原駅。こじんまりした規模のようです。八上姫神社も所在しており、縁結びツアーの宿泊にはピッタリかもしれません。

泉質: ナトリウム・カルシウム・硫酸塩泉・塩化物泉他。 泉温50.2度。
風呂: 源泉掛け流し。

玉造温泉

神代の頃より知られ、出雲風土記(西暦733年)では、どんな病や怪我も癒される事から「神の湯」と記された、日本最古級の温泉。松江市西南の宍道湖畔に所在しており、古くから温泉地として発展してきた事もあり、規模の大きい旅館が多数。露天風呂、自家源泉掛け流しの旅館もあるそうです。なお、玉造温泉も湯の川と同じく「美人の湯」と賞賛されているそうです。

泉質: 硫酸塩泉、塩化物泉など。 弱アルカリ性。
(この天然成分により、美肌効果が期待出来るとの事。)

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*本ページの情報の内容は変更される事があります。

By Asatsuki (Updated )

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