
ローマのコロッセオ観光で見逃せない8つの圧巻!
ローマは街中のいたるところに古代ローマ時代の遺跡が残る稀有な街ですが、ひときわ圧巻の存在はコロッセオです。
2000年近く前に建てられたとはとても思えないほどのスケールと迫力のこの遺跡は、外も中も凄いの一言に尽きます。
古代ローマの娯楽の殿堂「コロッセオ」
古代ローマ時代に建てられた円形闘技場、コロッセオ。
建設された目的は、火事や内戦で疲弊したローマ市民の娯楽のためなんですよ。
この巨大な「娯楽の殿堂」には、当時日よけの幕まで取付られていたそうです。
その歴史的重要性から、1980年に、「ローマ歴史地区、教皇領とサン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂」という登録名で、 フォロ・ロマーノやサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂、カラカラ浴場ほか、多数の遺跡、歴史的建造物と共に世界遺産に登録されています。

それでは、そんなコロッセオの観光で見逃せない8つの圧巻ポイントをご紹介します。
圧巻その① 街を歩いているといきなり出現!
ローマは歴史的で大きな街ですが、他のヨーロッパの大都市と決定的に違うところは、その街並みの至る所に古代ローマ時代の遺跡が残っているところです。
ホテルから出て何気なしに散歩しているだけで、いくつもの遺跡や古代の巨大な建造物が出現するので、はじめはちょっとびっくりします。時空がゆがんでいるかのように。
その中でも一番驚きなのが、大きな石造りの楕円形の遺跡コロッセオ。
街の中心部に、まるで普通のサッカーのスタジアムかのようにどんと鎮座しているので、こんなに無造作に凄いものがあってもいいものなのかと唖然としてしまいます。


圧巻その② とにかく大きいです
コロッセオを実際に目にして一番びっくりするところは、その大きさ。遺跡の外周をぐるりと歩いて回ってみるのは、なかなか楽しいですよ。
上にも書きましたが、スケール的には、現在の野球場やサッカースタジアムとそう変わらない気がします。
これを2000年近く前の古代ローマ人が建てたなんて、本当に凄い!としか言いようがありません。
項目名 | 概要 |
---|---|
周囲 |
約527m |
高さ | 約48m |
闘技場の幅 | 156~188m(楕円形) |
収容人員 | 5万人程度は余裕だったのではないかとされています。とすると、東京ドームや甲子園球場に匹敵するか、それ以上の収容能力だった模様です。 |

圧巻その③ 完成したのは西暦80年
この闘技場は、西暦70年に当時の皇帝ティトゥスが建設を開始し、西暦80年に完成しました。
これは日本でいうと弥生時代とかにあたるはずです。
古代の日本人たちが稲作を始め、弥生土器とかを作っていた時代に、古代ローマではコロッセオを作っていたと考えると、文明の発展具合って、とてつもない地域格差があったのだと改めて再確認出来ます。
う~ん、昔の事とは言え日本人的には若干切ないかも。
圧巻その④ コンクリートと大理石でできていた
ローマ人たちはなんと火山灰からできたコンクリート、ローマン・コンクリートを製造する技術を持っていました。
そしてコロッセオは、レンガをこのローマン・コンクリートでつなげて造られています。

ローマン・コンクリートって、現代のコンクリートよりず~っと強度があったそうですよ。

恐るべしローマ帝国・・・ですね!
また、残念ながら今は殆ど無くなってしまっていますが、内装には大理石がふんだんに使われていたとのことです。
完成当時どれだけ豪華な競技場だったのか想像がつきますよね。そして、ローマがどれだけ冨に満ち溢れていたのか、市民がどれほど娯楽を渇望しカタルシスを欲していたのか推察出来ます。
圧巻その⑤ 古代ローマ人が実際に観覧していた箇所を歩けます
コロッセオに入場すると、一階と二階の観客席部分を散策することが出来ます。
下の層に行くほど身分の高い人の席で、一番上は奴隷用の席だったとのことです。
古代の人が剣闘士の戦いに熱狂していたのと同じ場所に、現代のわたしたちが入ることができるというのはなかなか感慨深いですよね。
ちなみに、かつての皇帝のための席には大きな十字架が建てられているのですが、勿論そこにも行くことが可能です。

圧巻その⑥ 建設当時は隠れていた地下の部分を観光
いまは、剣闘士たちが必死に戦っていたアリーナの床の部分が無くなってしまっています。
そこで代わりに見ることができるのは、複雑な地下部分です。
この地下の部分は、決闘に登場する猛獣の檻等があった「コロッセオの舞台裏」で、猛獣を闘技場に上げるための手動エレベーターが装備されていました。


古代ローマ人は、娯楽と狂熱を渇望していたのですね。その欲望を叶えようとした発想力や技術力には驚かされっぱなしです。

グラウンド部にプールのように水を張って海に見立てて「海戦」なども催したそうですよ。なんとも大掛かりな演出ですよね。
圧巻その⑦ 剣闘士たちが命を懸けて戦った場所です
遺跡、石の巨大建造物としての凄さに圧倒されて忘れがちですが、かつては闘技場で、剣闘士たちが猛獣と命を懸けて戦っていた場所です。
演劇などの文化芸術的なイベントも行われていたとされていますが、基本的には、生死をテーマをにしたワイルドなエンターテイメントが展開されていたのです。
そう考えると、また別の感慨が訪れます。

圧巻その⑧ ライトアップされた姿はまた格別です
日が沈んでからの入場は出来ないものの、夜は外観がライトアップされて昼とはまた異なった雰囲気を醸し出しています。
これがまた幻想的で格別美しいのです。
レストランで美味しいディナーを楽しんだ帰りには、ぜひコロッセオの近くを散策してみて下さいね。

コロッセオ観光の注意点

コロッセオの周りには、剣闘士の恰好をした人がいて、一緒に写真を撮ってくれますが有料です。
トラブル回避のために写真を撮る前に値段を確認した方がいいですよ。
また入場券については、フォロロマーノとの共通券になっています。
フォロロマーノの入場券売り場の方が空いているので、そこで買った方が早く入場出来ますよ。
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By Ansun (Updated by Asatsuki)