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ベネチアのグランドキャナル大運河を水上バスで周遊

イタリアの水の都ベネチア。街中に張り巡らされた数ある運河の中でひときわ大きいのがグランドキャナル大運河です。

普通の街ならメインストリートにあたるこの運河を走る水上バスは、ベネチア市民の交通の要であると共に、一番の観光ポイントでもあります。

ベネチアは運河と小路が張り巡らされたまちです

街中に何本もの運河が走る世界でもかなり珍しい街、ベネチア。

なぜこんなつくりになっているかというと、実は、元々海だったところに砂が積もってできた「干潟」といわれる場所(湿地帯)に築かれた都市だからです。

6世紀に古代ローマ帝国にゲルマン人やフン族が攻めてきた時、この地方に住んでいた人たちがこの干潟に逃げ出して自分たちの街を築いたのがベネチアの始まりとされています。

イタリアの北東部に所在するヴェネト州の州都。「アドリア海の真珠」と言った美しい形容もなされます。人口はおよそ26万人、かつてはヴェネチア共和国の首都でした。

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主要な交通手段は徒歩か船です

まちの主要な交通手段は、てくてく歩くか(徒歩)、自転車、そして船です。

パトカーや消防車もボート使用というので、この街の生活がいかに水と密着しているのかがわかりますよね。

あさつき

「アドリア海の女王」や「水の都」と称されるだけありますね。

アンさん

車が通れるような道が無いため、今でも車は通行禁止で、駅の近くの駐車場に止めておかないといけません。

運河

普段暮らしている風景と全く違う!

2010年、ずっとずっと見てみたくて仕方がなかったベネチアの地にとうとう立つことができた私はかなり興奮していました。

フィレンツェから電車でベネチアに着くと、まずは予約しておいたホステルを探すために地図を片手に街に向かいました。

そして、街に足を踏み入れてグランドキャナル大運河を中心にいくつもの運河が流れる街並みを見た時、重いボストンバックを担いで道に迷いかけていることを完全に忘れるほど感動したのでした。

運河の両端に建つ、長い歴史を越えてきた事を感じさせる趣のある建物や、運河をゆくボートのゆったりとした進み具合を見ていると、ここが自分が普段暮らしている場所と同じ世界にあるとは信じられない気分でした。

運河2

ところでこの都市、色々な表記(呼び名)がありますよね

Veneziaはイタリア語ですが、日本語では、ベネチア、ヴェネツィアと言った表記がなされます。

また英語ではVeniceとなり、ベニスもしくはヴェニスといった表記がなされています。

全て同じ都市の名称なんですよね。

あさつき

子供の頃に知ったシェイクスピアの作品タイトルは「ベニスの商人」となっていました。

アンさん

本記事では主に「ベネチア」を使用して、運河観光の体験談をお話し致します。

水上ボートでグランドキャナル大運河を走る!

迷いつつも何とか予約していたホステルを見つけ出して荷物を置いた私は、さっそく水上バスに乗るために近くの停留所に向かいました。

このまち最大の大運河「グランドキャナル(キャナル グランデ/Canal Grande)」を水上バスで走るのがベネチア観光の最大の目的だったので、水上バスが停留所にやってきた時はとうとうこの時が来たと飛び上がりたい気分でした。


上記マップの島中央部、S字状に横たわる運河が、グランドキャナルです。
運河4

シーズンオフにもかかわらず私のようにカメラを手にした観光客で満員でしたが、このヴァポレット(vaporetto)と呼ばれる水上バスは観光用ではなくて、ベネチアで暮らす人たちの重要な交通手段だそうです。

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ヴァポレットで壮快な30分の水上の旅

さて、いよいよわたしが乗った停留所からサンマルコ広場まで約30分の水上の旅が始まりました。

ベネチアをS字型に走るグランドキャナル大運河は川幅もかなり広く、そこを水上バス(ヴァポレット)で走り抜けて行くのはかなり爽快でした。

運河3

運河から見るベネチアの街はまさにおとぎ話の世界で、こんなきれいな街があっていいのかとしばらく呆然としてしまいました。

よく見ると建物には運河に面した玄関があって、その前にはボートが止まっていました。

私たちが家から車で出かける感覚で、ベネチアの人は家からボートで出かけていくんだろうなと思うと、運河のまちなのだから当然なのではありますが、なんだか不思議な感じがしました。

運河5

アーチ型のリアルト橋

周りに泊まっているベネチア名物の黒いゴンドラを眺めたり、街並みを写真に収めたりしているうちにどんどん時間は過ぎていきます。

反対方向に走っていく水上バスとすれ違ったり、橋の下をくぐって行ったりと色々ハイライトはあるものの、この水上の旅でも一番の盛り上がりを見せるのは、リアルト橋の下をくぐる時です。

橋

橋の両側にお土産物屋さんがぎっしりと並ぶこの橋はアーチ型で、船が下を潜り抜けられるように結構な勾配があります。まるで建物が丸ごと上に乗っかったような造りになっています。

なお次の日に、徒歩でリアルト橋に行ったのですが、お土産屋さんの散策はもちろん橋の上から見るグランドキャナル大運河の眺めもとてもきれいだったのを覚えています。

終着地のサンマルコ広場に到着

水上バスがサンマルコ広場に着いて水上バスを降りる時は、名残惜しい気持ちでいっぱいでした。

広場

船から眺めるベネチアの街並みはただ美しいだけでなく、長い歴史を感じさせるノスタルジックな雰囲気があって、それが何とも言えず心地良かったです。

建物は水に密接している分、湿気でダメージもあるのかピカピカにキレイという訳ではなかったのですが、そこがまたいい味を出していて素敵でした。

サンマルコ広場から元の場所へ引き返す際にも、ヴァポレットという水上バスに乗ったのですが、何を間違ったのか街の外側を回る路線に乗ってしまって、 ベネチアのきれいな街並みを全く見ることができなかったのが本当に悔しかったです。

水上バスやホステルの料金等について

私が乗ったヴァポレット(水上バス)は、ACTVという会社が運営していて、ボートの乗船料金は、75分間有効のチケットで7.5ユーロでした。
ちなみに24時間有効の場合は20ユーロ、48時間有効は30ユーロ、72時間有効は40ユーロとなります。(2019年現在)

複数日数、何回も利用したい方は、長時間有効のチケットのほうがお得でしょう。

チケットは、停留所(乗り場)、観光インフォメーション、空港、一部ホテルのフロント、オンライン他、色々なところ(方法)で購入可能です。

なお泊まったホステルは、ごく一般的なもので朝食付きで30ユーロ程度だったと記憶しています。

あさつき

水際って蚊みたいな虫の類が多そうな気がするのですが?

アンさん

確かに虫がいっぱいいてもおかしくない環境ですよね

でもベネチアにいる間街中を歩き回りましたが、虫が気になったことはなかったです。

但し、私が旅行をしたのは春先の3月頃だったので、真夏などほかの時期はまた違うのかもしれないです。そう考えると、虫刺されなどが気になる方は、何らかの準備をしておいたほうが安心でしょう。

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By Ansun (Updated by Asatsuki)

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