
パステルカラーの街プラハ
プラハは、中世の面影を色濃く残すチェコの首都です。パステルカラーの街並みはメルヘンチックで魅力的。
とりわけ旧市街エリアにある黒い2本の塔がそびえ立つティーン教会や、複雑な文字盤を持つ天文時計は印象的でした。
プラハへの旅
プラハ(Praha)は、チェコ共和国の首都で、中央ヨーロッパ有数の都市です。
同じヨーロッパで陸続きとはいえ中央ヨーロッパということで、西ヨーロッパの街とは雰囲気が思っていた以上に違ってました。
というのも、プラハの街には西ヨーロッパの街にある近代的な空気はあまり感じませんでしたが、街全体に中世の面影がはっきりと残っていて、まるで時間がゆったりと流れているようでした。
旅行当時、毎日時間に追われるように過ごしていた私にとっては、プラハに流れる穏やかな時間はとても心地良く感じられました。
この地を旅行で訪れたのは春(4月ごろ)。その直前に居たイタリアよりも薄寒く、長袖のTシャツにカーディガンを着こみ、薄手のブルゾンを羽織っていました。
パステルカラーのメルヘンチックな街並み
プラハに着いた時の私の第一印象はこうでした。
パステルカラーの街。

街に並ぶ建物がどれもが淡くて美しい色彩で、中央ヨーロッパ独特の中世の名残りを残す重厚感のある雰囲気を華やかに彩っているようでした。
プラハは世界で一番美しい街によくあげられることでも有名なのですが、6年前に見た印象では個人的にその意見にはとても同意出来ます。
私は世界中の街を見て回ったわけではないですが、わたしが行ったことのあるヨーロッパの都市の中で街並み自体に感激したのはプラハが一番でした。
私たち日本人が幼い頃に夢見て想像しがちな、「西欧のおとぎ話の世界」を具現化したかのような、それはもう可愛らしくてファンタジックな街並みでした。


ただ街の中を散歩していることがとても楽しくて、石畳の決して歩きやすくはない道を夢中で歩き続けていました。
色々な建築様式の建物が残っています
プラハは1000年の歴史を誇るとても歴史的な街で、街にはその長い歴史の中で造られたあらゆる様式の建物が残っています。
ロマネスク様式にゴシック様式、さらにはルネッサンス様式にバロック様式はてはアールヌーヴォーまで本当にいろいろな建物が残っているので、街を散策するだけでヨーロッパの建築史を一気に体感することが出来ますよ。

クラシカルな香りがする都市ですが、こんな近未来的というか、ぶっ飛んだ建物もあります。チェコ共和国の初代大統領ヴァーツラフ・ハヴェル氏が1996年に建てたビルで、通称「ダンシング・ハウス」と呼ばれています。確かに体をくねらせて踊っていますね!
黒い尖塔が印象的!ティーン教会
街の風景で、とりわけ強く印象に残っているのが、旧市街広場にあるティーン教会です。
パステル調の街並みに慣れていたわたしの目に、空高く伸びた黒い2本の尖塔は強烈な印象を与えました。


料理を劇的に変えるスパイス的な?

ほんわかした、なごやかな調和に、不意打ちでテンションを与えられたような感じでした。
美しく荘厳で厳粛
13世紀半ばにゴシック様式に改築されたティーン教会の外観は、美しいながらもひたすら荘厳で厳粛でした。
私はゴシック様式の建物が好きなんですが、この教会のたたずまいの美しさには本気で見とれてしまいました。

私が行ったときは中に無料で入る事が出来ましたが、入り口のすぐそばに貯金箱のようなものに代金を入れる無人の絵葉書売り場があったので、絵葉書を何枚か買って、入場料か寄付にと少しだけ多めの額を入れておきました。

というのも、厳粛な空気に包まれていて、観光地に来た!見学に来た!という感覚がしなかったんです。

神聖な場所をちょっと覗かせてもらったというような感じがして、教会に少しお礼がしたくなったんですよね。
なお、ティーン教会の内部は割と小さくて、短い時間でもすぐ見て回れます。
いつまでも見ていたい!天文時計
ティーン教会のある旧市街広場で、最も人気のモニュメントは天文時計です。

有無を言わさぬ威厳があるこの天文時計は、ヨーロッパ標準時間やチェコの昔の時間それに太陽や月の位置まで示し、毎日正午には人形の仕掛けが飛び出します。
私は正午には行けなかったのですが、それでも天文時計の前は人だかりができていました。
それもそのはず、天文時計全体の全体の美しさを観察した後にじっくり見てみた文字盤は見れば見るほど複雑で、じっくり見れば見るほどさらに引き付けられました。


いつまでも見ていたくなる、不思議で素敵な天文時計なんです。
太陽や月の位置まで示すこんな精巧な時計が600年前に作られたなんて、凄すぎますよね。当時の職人さんたちに心から拍手を送りたい気分でした。
聖ミクラーシュ教会
旧市街広場の丁度ティーン教会の反対側にある聖ミクラーシュ教会。白を基調にしたボヘミア・バロック様式の外観がきれいな華やかな教会です。
「ミクラーシュ」はチェコ語読みで、英語読みでは「ニコラス」なのですが、この人物、クリスマスの主役であるサンタ・クロースのモデルであるとの説があります。
ティーン教会の虜になっていた私はさっと見ただけなのですが(もう少しじっくり見学すべきでした。汗)、内部の装飾もピンクの大理石や金が使われている、とても豪華な教会なんですよ。クーポラや天井のフレスコ画も見どころです。
日本人でもウェディングの利用が可能で、プランによっては、パイプオルガン(かつてモーツァルトも弾いたそうです)の演奏やフラワーシャワー、結婚証明書の発行などもしてもらえるみたいです。

チェコとプラハのプチ現地情報
他のヨーロッパ諸国と比べた場合、マイナーな印象が否めないチェコやプラハ。かくいう私も旅行前は、具体的なイメージが湧かないと言いますか、たいした知識は持ち合わせていませんでした。
実際に行ってみたところ現地の人たちは、南欧の人たちのように、陽気でオープンな印象は無かったです。
でも街を歩いて観光をしている時、緊張するとか身構えてしまうといった事はありませんでしたよ。お店やホステルでも皆さん親切にしてくれました。

コトバも気になるところです。

観光地は勿論、普通のパン屋さんでも英語が通じました。それほど心配は要らないかな。

丸一日あれば、プラハ観光は楽しめますか?

有名な観光スポットを中心に駆け足で見て回るなら1日でもなんとかなりますが、じっくり見るなら2日はあった方がいいかなと思います。

食事はいかがでしたか?おいしい食べ物は?

地元の郷土料理は、お肉系が多いような気がしました。

とあるレストランで、チェコの名物料理とされる、スヴィーチコヴァー(牛肉の煮込み)とクネドリーキ(蒸しパン)を食べてみました。正直なところ、ビジュアルからしてあんまり期待していなかったのですが、ビーフシチューみたいな感覚で結構おいしくて驚きました。
関連するページ
*本ページの概要・情報は変更される事があります。
By Ansun (Updated by Asatsuki)