
ブリュッセル観光と言えばグラン・プラス
ブリュッセルの観光と言えば、やはり定番はグラン・プラスでしょう。
世界で最も美しい広場と讃えられており、周囲には歴史的建造物が立ち並び興味深い施設が点在しています。
グラン・プラスで偶数年の8月に開催されるフラワーカーペットの祭典は素敵です。
グラン・プラス(Grand-Place )
ブリュッセル(Brussels )は、ベルギー王国(Kingdom of Belgium)の首都で、EUの主要機関である欧州委員会や国際銀行間通信協会などがある、ヨーロッパ屈指の国際的な都市です。
ベルギーへ旅行した際、スケジュールの都合で、ブリュッセル滞在が1日しか取れなくて、これはもう交通機関を使って複数のスポットを巡るというよりも、限られたエリアでピンポイント的に市内観光するのが得策かなと考えました。
そこで迷うことなく選んだのが、歴史的な建造物に囲まれた石畳の広場、グラン・プラス(Grand-Place )でした。
世界一美しい広場と称された定番観光スポットです


グラン・プラスは、ブリュッセルの中心地にある広場で、かなり広いです(約110m×約70m程度 )。誰しもが一度は訪れる観光スポットの定番。四方を囲む建物が軒並み重要で重厚感があるために広場全体が壮大な雰囲気に包まれています。
1998年には世界遺産(文化遺産)にも登録されています。確かに他ではなかなか見ることの出来ない広場でした。

世界一美しい広場として讃えられています。

ジャン・コクトーやヴィクトル・ユゴーといった名だたる大作家達が、最大級の賛辞を寄せているようですね。


日が落ちると広場の建物がライトアップされて、昼間とは表情の異なる素敵な空間に。
夜のお散歩もオシャレでイイ感じでしたよ。
広場を取り囲む重要な建物の数々
グラン・プラスの周囲には重要な歴史的建造物が建ち並んでいます。これらの建物が広場自体と一体化して、比類なき素敵で美しい空間を創出しているのではないかと思います。
では、私が特に印象に残ったその幾つかの建物についてご紹介したいと思います。
市庁舎
15世紀に建設されたグランプラスで一番古い建物です。
ゴシック様式の高い塔が印象的で、この塔の頂上にはブリュッセルの守護天使ミッシェルの像が建てられています。
この塔なのですが、建物の中央にあるように見えて、実は中央からずれたところにあります。あえてずらされたのか、建設上でのミスだったのかについては、はっきりはわかっていないようです。
現在は観光局などに使用されており、ガイド付きの内部見学ツアーなどが開催されているようです。


王の家/市立博物館
1875年に再建された、ネオゴシック様式の建物です。
細かい装飾がびっしりと施された外観はとても繊細な美しさで、私のグラン・プラスでの一番のお気に入りになりました。
「王の家」と呼ばれているので、王様の別邸みたいなものを想起していたのですが、元々は木造のパンの市場(ギルドハウスの一種)だったようです。
その後、石造りに建て替えられ、ブラバント公国の行政を担う機関が使用するようになり、ブラバント公がスペイン王になったのをきっかけに王の家という名前で呼ばれるようになりました。
現在の建物は、19世紀末期に再建されたものです。いまは市立博物館になっていて、世界中から贈られた小便小僧の衣装も展示されています。

ギルドハウスとセルクラースの像
ギルドとは、昔の職業別の商業組合のことで、中世から近世にかけてヨーロッパで結成されました。
グラン・プラスには色々な職種のギルドハウスがずらりと並ぶ一角があり、それぞれの建物にギルドの職業にちなんだ包丁や樽等の紋章があるのが特徴的です。
一番古いのは星と呼ばれる建物で、「世界で最も古いギルドハウス」との事です。建物の下方には、セラクラースの像が設置されています。
セルクラースは、14世紀フランドル伯の暗躍を阻止してブリュッセルを救った英雄です。この騒動の後しばらくしてから暗殺されてしまった彼を忍んで、19世紀に彼が亡くなったとされる場所にこの像が建てられました。
セラクラース像の腕に触れると幸福が訪れると言われているので、もちろんわたしもしっかりと触ってきましたよ。


フラワーカーペットを見たかったです

グラン・プラスの最も華やかイベントは、フラワーカーペットの祭典だそうですね。

その名の通り花の祭典ですね。私はあいにく体験する事は出来ませんでした。

フラワーカーペットの催しは1971年から始まったもので、隔年(偶数年)の8月中ごろに3日間ほどに渡って開催されています。
広場全体を、花で作ったカーペットで覆うものですが、単に膨大な花(数十万にも及ぶそうです)を配置するのではなく、色彩美しい絵柄となっているの特徴であり見どころ。ペルシア絨毯やトルコ絨毯みたいな感覚です。
フラワーカーペットで使用される植栽は、ベゴニアと決まっています。これは、ベルギーが有数のベゴニア輸出国である事に起因しています。
写真で見ても、そのカラフルさがよく分かります。ベゴニアの花って色彩が鮮やかで、こういった絵柄を描くにはぴったりの花かもしれません。
私がブリュッセルを訪れたのは真冬の1月で、まったくフラワーカーペットとは縁が無かったのですが、いつか機会があれば、偶数年の8月に旅行して、ぜひ見物してみたいです。
グラン・プラス周辺の観光
グラン・プラスの近辺には、数多くの興味深い観光スポットがあるのですが、冒頭に書いた通り、滞在時間が短かった私は、あまり見て回る事が出来ませんでした。
そこで、私が見たものを含めて、個人的に興味深い施設をご紹介します。
ジュリアン坊や
グラン・プラスの南方面のすぐ近くにある、たぶんブリュッセルで一番有名な観光地が「小便小僧のジュリアン君」です。
小便小僧的なモチーフの像(噴水)って、本当に世界中に数えきれないくらい設置されていると思うのですが、こちらのジュリアン坊やがその第1号(起源)だとされているそうです。
オリジナルの制作は1619年。以来、盗難や紛失といった災難に度々遭遇し、現在はレプリカが設置されているのだそうです。

色んな衣装で観光客を楽しませてくれる「彼」ですが、実際に見ると小さくて拍子抜けしたというような話も聞きます。実際のところはどうなんだろうと変にワクワクしながら見に行ったのですが、本当に小さくて、「小さ過ぎて驚愕」しました。

なんと全長は、30センチしかないんです。
かわいらしいサイズですよね。これだけ世界的に有名な小僧さんなので、一度見ておいて損はないと思います。
チョコレートとワッフル
ベルギーのスイーツでまず思い浮かぶのは、チョコレートとワッフルです。
所狭しと軒を連ねるチョコレートショップ。見ているだけで幸せな気持ちになりました。
日本でも知られている高級チョコレート・ブランドの代名詞、ゴディバ(GODIVA)が初めて出店したお店(ブリュッセル グランプラス店)もあります。
ゴディバへ入ってみました。いわゆる「本店」に当たると思います。買い物をせずに店内の光景を見ていただけなのですが、お店の方からホワイトチョコレートでコーティングしたイチゴをサービスしてもらい、とても嬉しかったです。
おやつは、チョコレートにするか、それとも、ワッフルのスタンドでメープルシロップのたっぷりかかったベルギーワッフルにするか迷ったのですが、結局両方食べてしまいました。
ギャルリー・サンチュベール
アーケードとしては、ヨーロッパ最古の部類(19世紀中頃完成)に入るというギャルリー・サンチュベール(Galeries St-Hubert)。グランプラスから徒歩数分の場所に位置する、落ち着いた雰囲気の商店街(繁華街)です。
アーケードの天井部分はガラス状の仕様なので、晴れの日はもちろん曇りや雨の日でもそこそこ明るい採光があります。
近代的というよりはクラシカルな店構えのカフェやブティックそれに書店や骨とう品屋さんがずらりと並んでいて、ゆっくりとウインドウショッピングや散歩を楽しむにはもってこいでしょう。

ブシェ通り(Rue des Bouchers)
私が、グランプラス周辺を散策してみて特に面白いなと思ったのは、レストラン街であるブシェ通りでした。
この通りには、地元ベルギー料理を提供するお店をはじめ、様々な地域の料理を出すレストランがひしめいています。


呼び込みが激しいので有名なのだそうです。
夜の帳が下りた夕食時に通ってみたのですが、あちこちのお店で「この料理がたったの10ユーロだよ~!」など言いながら客引きをしていて、もの凄い活気を感じました
行ってみたかった施設
- チョコレート博物館
- 王立美術館
- マグリット美術館
- 楽器博物館
- 王宮
- ベルビュー博物館
上記は、私が立ち寄ってみたかった見学施設です。スケジュール的に難しく見学出来ませんでした。次回もしブリュッセルを訪れる機会があれば、時間を作って行きたいと考えています。
標識で困惑しました
ベルギー国内は、大きく分けるとフランス語を話す地域とオランダ語を話す地域に分かれていて、ブリュッセル市においては、フランス語を話す人が大部分を占めているものの、この2つの言語が公用語となっています。
また、国際的な機関が置かれグローバル・ビジネスにおいても中心的な役割を担っている事や、世界的な観光地という事もあり、英語が普通に使えます。
しかしながら、私が旅をした5~6年前は、ブリュッセルの街の中にある標識はフランス語とオランダ語ばかりで、駅の標識でさえ英語での表示がありませんでした。このおかげで、地下鉄の入り口を探すのにも右往左往することになってしまいました。
国際都市で、ホステルはもちろん駅の切符売り場やお店などありとあらゆる場所で英語が通じただけに、標識にだけは、なんで英語表示がないのかなあと、本当に不思議に感じた思い出があります。
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By Ansun (Updated by Asatsuki)