
佐渡島のたらい舟
佐渡のたらい舟は、小木の港で通年体験出来ます。
新潟・佐渡島のたらい舟にまつわる話題です。
たらい舟に乗ってみたい
新潟の佐渡島の観光や名所・名物は、佐渡金山、トキの森公園、妙宣寺、尖閣湾、大佐度スカイラインなどなど、一口には語れないくらい、まだまだ沢山あります。
ですが、実は、個人的に真っ先にアタマに思い浮かぶものは、 佐渡のたらい舟です。
それが何故なのかは、我ながら定かではないのですが、おそらく子供の頃にテレビの旅番組で見た映像が強く目に焼きついているのではないかと思います。
そんなワケで、佐渡島へ旅行する機会があったら是非、たらい舟に乗りたい!と思っています。
珍しい形の舟です
一般的な船と比べてみた場合、珍しい形をしている「たらい舟」ですが、佐渡では、杉や竹を材料に使用して作っています。
明治時代頃より、海岸沿いで漁をする際に利用されていたそうですが、なぜこんな形になったのでしょう。
それは、海岸沿いは岩礁が多く、普通の舟よりも安定性や操作性の面において、このカタチが適しているからなのだそうです。
なるほどですね。漁では、サザエ、アワビ、ワカメ他の海産物を採るのだそうです。

なお、これはあくまで想像ですが、男性陣は沖の方へ漁に出掛けて、女性陣は海岸近くで漁をしたのではないだろうかな、と思いました。そしてだから、今でも女性の船頭さんなのだと考えてみました。
小木の港から乗れます
では、舟はどこで乗れば良いのでしょう?
調べてみたところ、佐渡のどこの海岸や港からでも乗れるもの、ではないようです。
たらい舟は、たとえば、島の南西端あたりに位置する小木という港の地域で乗ることが出来ます。
船頭さん(漕ぎ手の方は女性です)を除いて、通常定員は3名となっています。頭に笠を被った和装姿の女性の船頭さんに1本のサオで漕いでもらって、どんぶらこと、のんびり海の上を散策出来ます。希望するならば、漕がせてもらう事も可能です。
なお、観光用の舟は、少し大きめのサイズになっているそうです。

年中運航しているそうです
たらい舟は、春から秋頃にかけての暖かい時期にしか乗れないのではないか・・・と、勝手に思っていましたが、調べてみると、そんな事は全然無くて、一年中いつでも乗れることが分かりました。
たとえば冬の厳寒の時期でも、日本海を遊覧出来るという訳ですね。また雨天でも欠航はしません。よほど危険な天候でない限り運航しているのだそうです。凄いですね。
乗り方、料金など
力屋観光汽船さんという会社が運営しているのですが、小木港に専用の乗り場があって、そこから乗船します。
1回の乗船時間は8分くらい。
乗っているときは、静かに座っているのが基本。楽しいから珍しいからといって、立ち上がって騒いだりしてはいけません。バランスを崩して海に落ちたりするリスクがあるからです。
料金は、大人450円・小人300円(変更される場合アリ)となっています。
なお、小木港からクルマで5分くらいの場所にある矢島体験交流館が、4月から10月の期間において、たらい船体験を行っているようです。また、そば打ちや磯釣りの体験も出来ます。(事前予約要。)
たらい舟にまつわる話題
佐渡やたらい舟に関連した話題を幾つかご紹介します。
佐渡情話にちなんだ横断イベント
たらい舟の性能と女性船頭さんの技術には素晴らしいものがあります。2007年7月には、小木港から3名の女性が、本州・新潟の柏崎港まで、19時間をかけて漕いで横断する事に成功しました。「佐渡情話」という、佐渡の娘と柏崎の男との悲恋物語にちなんだ「横断イベント」だったそうです。
佐渡情話の物語をかいつまんでご紹介します。娘は毎晩、たらい舟を漕いで柏崎の恋人まで会いに行っていたけど、毎晩のように娘が会いに来る事を段々疎ましく思った男性が(妻子もいました)、ある夜、灯台の明かりを消したが為に娘は遭難して亡くなり、それを悔いた男性も、娘の後を追って海に身を投げて命を絶った・・・というお話です。
温泉があります
佐渡観光の魅力として温泉があります。温泉施設があるホテルや旅館が多くあります。
たらい舟が乗れる小木港からすぐ近くにも、小木温泉があるとの事です。源泉100%掛け流しの温泉が運営されているそうですので、これも楽しみです。
大垣のたらい舟
たらい舟は佐渡の他にも乗れるところがあります。
たとえば、岐阜県大垣市では、観光協会の主催による、「たらい舟川下り」という催しを毎年4月ごろに開催しています。市内を流れる水門川を、約30分の時間をかけて、ゆっくりと下るのだそうです。たらいの定員は大人なら2人(船頭さんを除く)。船頭さんは男性の方です。数日間にわたって開催されますが、前日までに事前電話予約が必要です。
佐渡への行き方

佐渡島へ渡るには、新潟港から両津港までフェリーで2時間半くらいで行けます。
また小木港へ直接行きたいのなら、新潟県の直江津港から小木港まで2時間40分で行けます。
たまにはのんびりと、プチ船旅を楽しむのも良いでしょう。
でも、時間短縮して早く到着したいのなら高速船を利用する事となります。
新潟寺泊港・赤泊港間が65分、新潟港・両津港間が60分となっています。
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By Asatsuki (Updated )