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最上川の舟下り

最上川の観光を調べたところ、芭蕉ライン舟下りをはじめ、3つの代表的な川下りのコースがありました。

最上川の舟下りは、四季を通じて景色や風情を楽しめ、冬にはこたつ船があります。

また船頭さんの会話や舟歌にも興味がわきます。

東北の雄大な川を下る

最上川は、山形県の最南部の吾妻山あたりから米沢盆地、山形盆地、庄内平野を北上して抜けて最終的には酒田市から日本海へ注ぎ込む、全長229kmの、平均して川幅が広くて大きくて長い、壮大なスケールの東北地方の河川です。

昔は、舟を使った交通が盛んだったでしょうから、まさに山形地方の大動脈だったのではないかと思います。また、現在でもおいしいお米等の産地として知られているように、豊かな水源として、この地方を潤してきたのだと思います。かなり昔の時代から灌漑整備を行ってきたようです。

大きな川ですので、ゆったりと流れているのかと想像してしまいます。しかし、実は急流だそうでして、日本三大急流のひとつに数えられているのだそうです。なるほど地図を眺めてみると、確かに蛇行ポイントが多いです。

芭蕉も句に詠みました

東北地方をゆっくりと旅行した折に体験してみたいのが、松尾芭蕉の俳句にも詠まれている最上川の舟下りです。春夏秋冬楽しめそうですが、個人的には真冬の水墨画のような景色を見てみたいと感じます。

舟下り、川下り、遊覧という言葉からは、個人的には日本的な風景をイメージします。いにしえの人たちも見た自然の中を流れる川を下っていくという、和風情緒たっぷりのイメージです。

ちなみに、クルージング言うと少し印象が変わってきます。ラフティングになると最早完全にスポーツでありアドベンチャーになりますよね。

ちなみに日本では、各地において舟下りの観光が実施されていますよね。個人的に体験した事があるのは、京都の亀岡あたりから保津峡を通って嵐山へと向かう保津川下りです。かなりの急流でした。

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舟下りのコースと観光

最上川の舟下りについては、国交省認可の一般旅客定期航路事業者である最上峡芭蕉ライン観光(株)をはじめ、複数の業者が実施しています。

ざっくり分類すると起点をそれぞれ、村山市、北村山郡大石田町、最上郡戸沢村とする、3つのルートに大きく分ける事が出来るようですが、定期航路の他にも季節ごとのイベントやオプション等々、様々な楽しみ方が出来るようなので、詳しくは、それぞれの事業者のホームページなどで確認する事となります。

コースの例

最上川三難所舟下り(村山市)

一番上流のコースです。所要時間は1時間程度。3つの舟下りの中で最も急流のスリルが楽しめます。碁点、隼、三ヶ瀬という名称の難所があることから三難所と名付けられたのですね。船頭さんの舵裁きが冴え渡ります。

料金:大人2000円/子供1000円
事業者:(株)最上川三難所舟下り

紅花ライン舟下り(北村山郡大石田町)

尾花沢市の猿羽根降船場まで行くコース。所要時間は約18㎞の距離を1時間20分程度。大石田河岸では、江戸時代に多数の舟が江戸や大阪へ物資を運送し賑わっていたそうですが、その当時の情緒を感じさせてくれるコースだとか。代表的な物資のひとつに紅花があった事にちなんで、「紅花ラインと呼ばれているようです。

現在、運航されていない可能性があります。

芭蕉ライン(最上郡戸沢村)

松尾芭蕉と曾良も旅したルートをたどります。最上川の西北、最上峡を通り、ゆったりと川下りが堪能出来ます。最もお客さん多いみたいです。幾つかのコースがあり、運行時間120分(約20km)の川下り国内最長コースなども用意されています。春の新緑、夏の輝く水面、秋の紅葉、冬の雪景色と、一年を通じて日本的な自然の美しさを楽しめます。

料金:大人2200円(子供1100円)~
白糸の滝をメインに観光するコースは大人1500円。
事業者:最上峡芭蕉ライン観光(株)

(上記内容は、適宜変更される場合があります。)

船頭さんと、こたつ舟

最上川の舟下りのポイントのひとつとしては、船頭さんの存在があります。ユーモアたっぷりの解説や味のある最上川舟唄を聞くのも楽しそうです。

舟は基本的に屋根がありエンジンで動くようです。また、冬の時期には「こたつ船」も運行されるのだそうです。こたつ船ならあったかそうです。

仙人堂、白糸の滝

最上川の観光の見どころとしては沢山あるかと思います。たとえば「川の駅・最上峡くさなぎ」近くには、源義経の従者が開いたとされる【仙人堂】があります。

この場所は、松尾芭蕉が立ち寄り一文書いた場所でもあるそうです。

ちなみに仙人堂へは、舟でしか渡る事が出来ないのだとか。

滝画像

なおその近辺には、日本の滝百選に選ばれており、
芭蕉も「奥の細道」で記した【白糸の滝】が所在しています。

最上川の舟下りは、文学と歴史を追体験する趣がある旅になりそうです。

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By Asatsuki

(Updated )

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