
伊香保温泉と水沢うどん
群馬県にある伊香保温泉は長い石段がメインストリート。石段を中心に風情のある温泉街が所在しています。
ゆっくりお湯に浸かり、三大うどんに数えられる水沢うどんを賞味。伊香保でほっこりした一日を過ごしてみました。
そうだ、伊香保でほっこりしよう

仕事休みに、友人と久し振りに会う事になったところ、たまにはほっこりしたいね、美味しいもの食べたいよね、と言う話になり、伊香保温泉までクルマで行って水沢うどんを食べることになりました。
女性二人で日帰り温泉ドライブ旅行。
実際に現地へ行ってみると、考えていた以上に賑やかな印象でした。観光客を乗せたタクシーを沢山見かけて、そんなに有名なのか大人気なのかと、テンションが上がる私たち。
でも駐車場探しにはちょっと苦労しました。マイカーはこういう時ちょっと困りますよね。結局、私たちは街の外れに車を停めて多めに歩きました。
石段街を散策
歩いていくと、どーんとまっすぐに上まで伸びる石段が見えてきます。そう、この景色を見に来たんです!

365段あるのだそうです。上まで上るにはちょっと意気込まないと私的には厳しいのですが、「これが伊香保観光なのよっ!」と気合を入れて、えっちらおっちら上ってみました。
実際、石段は当温泉のメインストリートで石段街と言われているのですが、両脇に軒を連ねるお店でお土産を見るなど休みながら上れるので、さほど苦にはなりませんでした。


石段には、与謝野晶子の詩が刻まれていたり、十二支が刻まれていたりして、それらを楽しみながら歩けます。私は歩いて疲れているとつい顔が下を向いてしまうので、こういった「演出」は有り難かったです。
小満口と呼ばれる場所があって、そこで温泉が流れる様子を見ることができるのでワクワクしました。
温泉街らしく多くの人が浴衣で歩いていたのも風情があってほっこりしました。
サクッと立ち寄り湯
伊香保温泉は泊まりも素晴らしいのですが、今回は日帰り予定だったので、 どこか立ち寄りでサクッと入れるところがないかと石段を上り探して見つけたのが、処々や(睦庵 )さんでした。
こちらは、店頭で伊香保焼き(たこ焼き)を販売しているお店なのですが、店内に進むとお風呂もあって立ち寄り入浴が出来るんです。
気さくなおばさまがお出迎えしてくれます。湯船は、2、3人入ればいっぱいかなというくらい小さく、観光者仕様と言うよりも地元寄りっぽい雰囲気でした。
クセが強い個性的なお湯でした
こちらのお湯は濁った黄土色。かなりの個性的な匂い。おお!温泉らしい!
伊香保らしい黄金の湯を使っているのかと思われるこの色。タイルも茶色になってしまっています。かけ流しのお湯は丁度の熱さの塩梅で、ゆっくりと浸かることができました。

飲泉も可能で嬉しかったけど、クセが強いお湯なので、コアなマニア向けかもしれませんね。タオルや着替えに温泉のオレンジぽい色が付着しないよう気を付けましょう。
項目 | 概要 |
---|---|
住所 | 群馬県渋川市伊香保町伊香保591 |
泉質 | 硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物温泉(混合泉) |
休み | 水曜、木曜 |
料金 | 大人500円(食事をすると無料のようでした) |
頂きました!水沢うどん
今回の「伊香保温泉日帰りツアー」のお食事は、もちろん水沢うどん。
そもそも、これが食べたいがために東京から遠路はるばるやってきたようなもので、いわば温泉は付けたしのようなものでした。

水沢うどんは、三大うどん、五大うどんに数えられているそうですね。

讃岐、稲庭、五島、きしめん、氷見などと並んで名前が挙がることが多いです。

私みたく関西在住には馴染みが薄いかも。近場に食べられるお店が見当たりません。

400年余りの歴史があるんですよ。機会があればぜひご賞味を!
コシとツルっとした喉越しが良かったです
私たちが入ったお店は大澤屋さん。こちらで、まいたけのてんぷら付きの水沢うどんを頂きました。
うどんのボリュームは、最初パッと見た目はやや少ないように感じたのですが、風味の良さと噛むほどに感じるコシの強さに魅了されて満足でした。
そして、コシはあるけど、まるでお蕎麦を食べているかのような、ツルっとしたノド越しの良さが楽しかったです。
山菜のまいたけは、カラッと揚っていて水沢うどんとよくマッチしていました。まいたけ特有の苦みが上手に引き出されいる、おいしい揚げ物でした。
いやぁ、おいしかったです。この日は温泉も楽しめたし、朝から車を飛ばして来た甲斐がありました。

伊香保温泉一口メモ
草津温泉と並んで群馬県を代表する温泉です。群馬県の上毛かるたでは、「伊香保温泉日本の名湯」と歌われてもいます。
黄金の湯と白銀の湯の2つの源泉があります。
歴史と由来
伊香保温泉の発見は1900年前とも1300年前とも言われています。現在の温泉街になったのは戦国時代で、長篠の戦いで負傷した武田軍兵の療養所だったらしいです。
今では全国の観光地で見かける茶色の温泉饅頭も伊香保温泉の発祥だとか。
伊香保の語源は、アイヌ語で「たぎる湯」を意味するイカホップに由来するという説があります。もしそうならば、昔アイヌと交流があったとか、アイヌの支配が群馬の地にも及んでいたと考えられます。なお「雷(いかづち)」と「火(ホ)」が合体して「いかほ」になった、と言う説もあるそうです。
黄金の湯
独特の茶褐色をしています。これは、もとは透明の温泉の鉄分が酸化して色が変化するんだとか。柔らかめのお湯で、じわじわと体をあっためてくれます。このことから別名子宝の湯として女性に喜ばれてきたそうです。怪我にも効能があり昔から湯治湯として人気があったそうです。
項目名 | 概要 |
---|---|
泉質 | 硫酸塩泉 |
効能 | 神経痛、筋肉痛、関節痛、きず、やけど、冷え性、など |
白銀の湯
無色透明です。病後の回復や疲労回復、健康増進に良い湯として知られています。
項目名 | 概要 |
---|---|
泉質 | メタけい酸単純湯 |
効能 | 疲労回復、病後回復、健康増進 |
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By Oharusan (Updated )