別所温泉と真田太平記
別所温泉は信州上田に所在。戦国武将である真田氏が入ったとされており、小説「真田太平記」にも登場する温泉です。
また長野のこの地は、多くの映像作品のロケ地として使用されており、歴史好きはもとより、映画、ドラマ、アニメ好きの方にも見どころがあります。
真田太平記に出てくる温泉です
別所温泉は、戦国時代に真田氏が入った記録が残っています。
この時代のスーパースターのひとり、真田幸村。古くは「真田十勇士」に心躍らせた方もいるでしょうし、戦国系ゲームではまった方もいるかもしれません。最近では、2016年の大河ドラマ「真田丸」で、新たなファンを獲得したのではないでしょうか。
小説では、かの池波正太郎先生の代表作「真田太平記」があまりにも有名です。この作中において、真田氏が別所温泉に頻繁に入っていたという設定があります。
ちなみに、この温泉が出てきて個人的に印象深いのは、真田幸村とその忠臣である向井平次との初対面の場面と、幸村と結ばれる女忍者のお江が結ばれる場面です。
池波正太郎真田太平館が上田市内にあるので、そちらに寄っても真田太平記ファンには楽しいかと思います。
真田幸村隠しの湯「石湯」
幸村公隠しの湯の標石がありますが、こちらは池波正太郎先生が書いたものです。
石湯の名前は、自然の岩をそのまま使っていたことに由来します。券売機でチケットを買うのがなんともレトロです。お湯はツルヌル。
時間 |
6:00~22:00 |
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休み | 第2・第4火曜日 |
料金 | 150円 |
別所温泉とは
信州最古の温泉とされており、長野県上田市に所在しています。
伝説では、はるか昔に日本武尊に発見されたとか。記録で確認できるのは、825年の平安時代から。日本武尊が7か所に開いた温泉との伝説から、別名「七久里温泉」とも呼ばれています。七久里の湯は清少納言の枕草子の一節に出てきてるという説もあります。
この地域は滋賀県から東北へ向かう東山道を通る役人や、商人、旅人など多くの人のお休み場所として徐々に有名になっていきました。明治時代には30を超える宿があったらしいです。今は時代の移り変わりで減ってきていますが、それでも約20の宿があるそうです。現在の別所温泉街は、ちょっとシブめの雰囲気です。
別所温泉の周辺は長野らしく山に囲われています。山と言えば、山菜、松茸。きっと絶品。旬の季節には是非お試し下さい。
リーズナブルな外湯があります
別所温泉の外湯(共同浴場)と言えば、先にご紹介した石湯の他に、大師湯、大湯などが良く知られています。
かなりリーズナブル。格安です。利用の仕方は石湯同様、チケット購入です。
- 大師湯
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比叡山延暦寺の慈覚大師(円仁:794-864)お気に入りの温泉。上田を通る度に利用していったそうです。伝説としては、重要文化財の両禅師の木像が夜な夜な入っていたという話があります。
料金:150円
時間:6:00~22:00
休み:第1・第3木曜日
- 葵の湯~大湯
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木曽義仲とその愛妾の葵の御前がしばしば利用していた葵の湯。その後、北条義政が浴室を建てたので北条湯として呼ばれていましたが、その湯量から大湯として名前が改まったそうです。
ご紹介の外湯の中で、ここだけ露天風呂があります。湯は薄緑色。色があると温泉らしくて好きですね。
料金:150円
時間:6:00~22:00
休み:第1・第3水曜日
無料の足湯もありますよ。
2004年に作られた足湯です。総檜造りの東屋は安楽寺の八角三重塔を模しているそうです。
- 料金:無料
- 時間:(3~10月)6:00~21:00/(11~2月)9:00~18:00
- 休み:無し
2012年設置のまだ新しい足湯です。
- 料金:無料
- 時間:(4~11月)6:00~21:00
- 休み:12~3月の期間は休業
上田ではこれまで沢山のロケが行われてきました
映画やドラマ他、とても沢山の様々な作品のロケ地として上田の地は使用されています。
信州とゆかりのあるもの、あまり無いもの、色々とありますが、羅列してみましょう。
・男はつらいよ 寅次郎純情詩集
・彼のオートバイ、彼女の島
・卓球温泉
・君のままで
・晴天の霹靂
・サマーウォーズ
・るろうに剣心 京都大火編
・風林火山
・真田丸
・戦国BASARA
・TRICK3
まだまだ挙げればきりがないくらいなんです。
上田城に行くと、NHK大河ドラマ「真田丸」(2016年)の出演者が描いた絵馬が飾ってあったりします。
別所温泉の基本データ
東京からの場合、新幹線を利用すると最速2時間以内で行けます。
所在地 |
長野県上田市別所温泉 |
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泉質 | 単純硫黄温泉/51.3℃ |
効能 | 神経痛、筋肉痛、五十肩、運動麻痺、間接のこわばり他 |
アクセス例 |
(乗用車) (バス) (電車:東京から) (電車:名古屋から) |
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