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渋温泉 千と千尋

長野県の渋温泉は、「千と千尋の神隠し」に登場する油屋のモデルになったとされる「金具屋」の他、多数の旅館が軒を連ねる風情がある温泉街です。

外湯巡りが有名で日帰り入浴も可能です。また周辺の観光としては、地獄谷野猿公苑ほか色々あります。

千と千尋の神隠しのモデル?

渋温泉のとある旅館が、宮崎駿監督のアニメーション映画「千と千尋の神隠し」(スタジオジブリ)に登場する、湯屋(風呂屋)の油屋のモデルになっているのではないか、というお話があります。

映画に出てくる油屋といえば、もの凄く巨大で迫力がある木造建築の温泉旅館でしたね。似ているような気もします。

しかし実際には、特定の街や建物をモデルにしたのではなくて、各地の複数の温泉旅館や街並みを参考・モチーフにして描かれているのだそうです。

他にも油屋のモデルされる建物がありまして、たとえば有名どころでは、四国の愛媛県松山市の道後温泉の道後温泉本館。遠くは台湾の北部にある九※(きゅうふん)の街並みがモデルになっているのでは?と言われているそうです。
(※ニンベンに「分」と書きます。)

渋温泉の金具屋さん

さて、「千と千尋」の油屋のモデルのひとつとされている渋温泉の旅館とは。

この地には、風情・趣がある旅館は少なくないですが、もっとも、「ああ、なるほど。千と千尋の湯屋みたい」と思えるのが、金具屋さんという温泉旅館です。敷地も広いのですが、豪壮で風格をたたえた木造4階建てのメインの建物が、圧倒的な存在感を示しています。

金具屋

これは「斉月楼」という名称で、昭和11年(1936年)の竣工なのだそうです。外装・内装共に今見ても立派です。高級感を醸し出しています。建った当時は、さぞかしお客さんたちの度肝を抜いたのではないかと想像します。平成15年には国の有形登録文化財にも登録されている素晴らしい木造建築です。

「千と千尋の神隠し」の油屋を構想するヒントになったのかもしれませんね。

ちなみに金具屋さんの屋号は、むかし、鍛冶屋を営んでいた事に由来するとの事です。

(江戸時代の中ごろに宿屋となったそうです。)

現在の正式名称は、「歴史の宿 金具屋」

実に歴史を感じさせる旅館だと思います。もちろん宿泊業務も行っています。

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渋温泉とは

渋温泉は、長野県の信州・志賀高原にあります。高井郡山ノ内町の横湯川に沿って、30以上の比較的小規模な旅館が集まっている温泉街です。

看板1

38箇所余りの源泉があり、金具屋さんのように自前の源泉を所有している宿もあります。泉質は単純泉・塩化物泉で、無色と黄色や白い色が 付いたお湯があります。名僧行基が開いたといわれており1300年の歴史があるのだそうです。

なお、この地域一帯は、温泉の湧出量が豊富であり、「湯田中渋温泉郷」を形成しています。

看板2

温泉街全景

夜の温泉街

エリアを、長野県「志賀・北志賀・湯田中渋」に指定して検索すると、金具屋さんをはじめ、多数の旅館をご覧になれます。

スマホの方はこちらから。

外湯巡りについて

渋温泉の大きな魅力のひとつ。それは、「外湯巡り」です。

9つの湯があることから、「九湯めぐり」とも言われています。

外湯は、旅館の宿泊客のみが入浴する事が出来ます。

利用料金は無料です。

一番湯の「初湯」から笹の湯、綿の湯、竹の湯、松の湯、目洗いの湯、七操の湯、神明滝の湯、そして九番湯の「渋大湯」まで、源泉と効能が異なった9つの温泉を巡ります。

2番湯と三番湯

二番湯(笹の湯)と 三番湯(綿の湯)

巡る順序は、ご自由に・・・とのこと。

ひとつのお湯に入るたびに、そのしるしに手ぬぐいにハンコを押します。そして、9つの温泉を入浴し終わってから「高薬師」というところへお参りをすると願いが叶うのだそうです。(厄除け、長寿、安産など)

外湯は、旅館の宿泊客は無料で入浴する事が出来ます。
入浴可能時間は朝6時から夜の10時までです。

なお、外湯巡りには含まれていませんが、「信玄かま風呂」というかま風呂も興味深いです。

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9番目の湯のみ、日帰り入浴も出来ます

九湯めぐり9番目の温泉場「大湯」では、午前10時から午後4時にかけて、日帰り入浴をする事が出来ます。

宿泊客でなくても利用可能と言う訳です。

大湯

利用の仕方

入湯料は500円で、渋温泉旅館組合事務所もしくは渋温泉有料駐車場管理事務所で入浴券を購入出来ます。

大湯の入り口は通常鍵がかかっており、大湯の周辺の旅館などにお願いをすると開けてもらえるのだそうです。

周辺の観光

渋温泉やその周辺の観光や見どころとしては、個人的には、次のような施設に行ってみたいです。

志賀山文庫
志賀高原を愛した芸術家や文士たちの資料館です。
豪雪の館
民族資料館。江戸時代に建てられた新潟県の豪農の家を移設。
志賀高原ロマン美術館
建築家の黒川紀章氏の設計。建物が印象的な美術館。
地獄谷野猿公苑
横湯川を上流に行くと地獄谷温泉があり、地獄谷野猿公苑があります。ニホンザルが温泉に入っているところなど、珍しくてユーモラスな生態を観察して楽しむ事が出来ます。おサルさんがお湯に浸かったり、果物を食べているところを近くから観られます。
お猿さん
ミシュラン観光ガイドに取り上げられるなど、
地獄谷野猿公苑は世界的に知られています。
志賀高原でスキーを楽しんだ外国の方が、多数訪れるそう。

交通アクセス

車もしくは電車を利用した場合のアクセスルートです。

所在地

長野県下高井郡山ノ内町平穏

自動車

自動車の場合のルートとしては、次の行き方がが分かりやすいです。

・関東方面((関越・上信越自動車道、中央・上信越自動車道)
・関西方面(中央自動車道、北陸自動車道)
・中京方面(中央自動車道)

電車

電車の場合は、JR長野駅まで行き、長野電鉄長野線に乗って終点の湯田中駅まで。
そして、タクシーもしくはバスで5~10分くらい。

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By Asatsuki (Updated )

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