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富岡製糸場と蚕のお土産

群馬の富岡製糸場は、かつて世界に高品質の日本の絹糸を輸出し、絹産業に発展をもたらした日本が誇るべき工場。

今では世界遺産に登録され観光地としても脚光を集めています。

そこで見つけた蚕のチョコレート。お土産のインパクトとしてばっちり!です。

ちょっとびっくり蚕のチョコレート

富岡製糸場において欠かせないのが「お蚕様」の存在です。

蚕の繭を紡いでそれが糸になっていくわけですから、非常に大事に扱われてきました。

そこで富岡製糸場のお土産。蚕をモチーフにしたチョコレートが凄いんです。

そのチョコレートはホワイトチョコで作られた幼虫が桑の葉に乗ってる姿をしています。繭と成虫の蛾と幼虫のセットのチョコレートもあります。

見た目はとっても妙にリアル。じっと見てると愛着が沸いてくるような感じがするのですが、人によってはどうでしょうか(汗)。

おはるさん

私の場合、お土産に買おうとしたら、家族から「そんなもの買ってこないでくれ」と言われました。

あら、残念。味はとってもおいしいのに。

でも確かに、虫が苦手な方は要注意かもしれませんね。

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私的おススメお土産

蚕チョコ

・かいこの王国:蚕の形をしたチョコレート。インパクト大!

・かいこの一生:蚕、繭、成虫のセットです。

他にもお土産として注目して頂きたいのが、「正統派」のこちら。

・富岡シルク石鹸:シルクを使った石鹸。泡立ちが凄いです。

・繭玉や富岡シルク

富岡製糸場について

製糸工場っていまいち知らないんだよね、イマドキ生糸産業なんてなかなかやってる工場もないし、という方にご紹介したいのが、近年、一躍観光地として脚光を集める事となった富岡製糸場です。

元来、史跡として建造物の一部が国宝・重要文化財に指定されていたのですが、2014年6月には、ユネスコにより世界遺産に正式登録されました。

世界遺産の名称は、「富岡製糸場と絹産業遺産群」です。

我が国初の官営模範工場でした

富岡製糸場が出来たのは明治5年(1872年)。我が国初の官営模範工場として設立されました。

これは凄いことなんですよ。国が直々に運営するという事ですから。(職員さんは準公務員になるのかな?)

国が力を入れているので、最先端な技術を取り入れる事が出来ました。何故国が力を入れ始めたかというと、外貨獲得・殖産興業の為、糸の海外輸出をしていたから。高品質の生糸は良いビジネスになりました。

ところで売れるとなれば、作り方をよく知らない一般の人も作り始めます。そうなると、品質が悪いものも出てくるし、海外から改善を求められたりもします。じゃあなんとかしようとなりますよね。

そこで産業振興の礎として作られたのがこの富岡製糸場です。当時世界最大級の規模を有していました。

製糸場

富岡乙女

富岡製糸場で、蚕から糸を紡ぐ作業に従事していた大多数は女性であり、工女と呼ばれていました。昔は細かい仕事は女性の仕事とされており、糸仕事も女性の仕事となることが多かったのです。

富岡で勤めた女性は、富岡乙女と言われました。

名高いのが富岡日記を著した和田英(1857ー1929年)です。


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和田英さんは、信州松代藩士の家に生まれた事もあってか凛とした女性だったようで、プライドを持ってこの仕事に取り組んでいたようです。後に、県営長野県製糸場の製糸教授を務めるなど製糸技術の向上・伝授に尽くし、女性の地位向上に貢献したと評価されています。

労働条件は実はホワイト?

ところで、明治~昭和初期頃の製糸工場での工女の労働は、小説「あゝ野麦峠」(大竹しのぶさん主演で映画化もされました)などで知られているように、過酷を極めるイメージが付きまといます。

しかしながら、富岡製糸場について調べてみると、むしろ「ホワイトだったのでは?」との印象を受けます。では富岡乙女の労働条件などについて、少しご紹介致しましょう。

勤務:7時間45分/日
休日:日曜、祝日、年末年始と夏期の各10日間
給料:一等工女25円、二等工女18円、三等工女12円、等外工女9円
住居:寮あり
食費:製糸工場負担
衣服:作業服代支給
施設:診療所、売店、映画館、学校

当時の1円が今で換算すると約2万円だそうです。つまり平社員で約18万円、能力があがれば最高約50万円に相当します。

食費も住居費もいらないのでこれは良いのでは?当時は農家が多かったことを考えると、応募が殺到するのも分からなくもないですよね。

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富岡製糸場を見学!

茶色の建物
ガイドツアー

初めて訪れる方にガイドツアーはおススメです。

此方200円ですが、大変詳しく小ネタを挟みながら、説明してくれます。レンガの作りだとか、有名な誰が来たとか、休日は皆が何をしていたかとか、自分で回ると分からない箇所を説明してくれて、いろいろ聞いていて面白いです。

繰糸場

実際に使っていた機械を見ることができます。画像もあるので、実際にどうやって糸ができるのかが分かります。

工場はトラス構造という当時は日本にない設計方法を採用した建物です。今ではよく見る天井かもしれませんが、当時は珍しいものでした。

女工館

フランスの女教師たちの住まいです。それはもう立派な住まいなんですよ。

なぜフランス人かというと、海外からの先進技術を得るためにわざわざ呼んでいたのです。

ブリュナ館

技術指導に雇われたポール・ブリュナさんが家族で暮らした場所です。こちらも凄く立派で広い建物です。

当時、日本が製糸技術をどれだけ欲していたか、そして海外との関係などを想像することが出来ます。

寄宿舎

当時働いていた工女たちの住まいです。なんだか昔の学校を思い出します。かつて和田英もここに住んでいました。

体験イベント

繰りを体験出来るイベントを開催しています。蚕の繭から糸を箒でひっかけてくるくると機械で巻き取って糸にしていきます。これがなかなか難しくて楽しい!

食べ歩き

富岡製糸場を出るとお店がたくさん並んでいます。そこで群馬のソウルフードの焼きまんじゅうが売ってますので、試してみて下さい。小腹が空いている時に入れるには丁度良いボリューム感です。

所在地・料金・アクセス

製糸場には駐車施設がありませんので、マイカー等の普通自動車の場合、近隣の駐車場(有料もしくは無料)を利用する事となります。

バイクについては、近隣に無料駐車場が用意されています。

駐車場からのんびり歩いて、街ぶらを楽しみましょう。

項目 概要
所在地

群馬県富岡市富岡1-1

時間

9:00-17:00(受付16:30)

休業日

12/29~31

料金

大人1000円/高校・大学生250円/小・中学生150円

オプション

音声ガイド機の貸出(200円)/ガイドツアー(大人200円)

アクセス例

(乗用車)
上信越自動車道~富岡ICで降りて、駐車場まで約10分、駐車場から徒歩約10分

(電車:東京から)
・東京駅(新幹線)~高崎駅(上信電鉄に乗換)~上州富岡駅

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