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石見銀山 ワンコインツアー

かつて日本の銀の輸出を支えた島根県の世界遺産、石見銀山に行ってきました。

観光についてはお得なワンコインツアーに申し込み、ノミの跡が残る龍源寺間歩を実際に歩きました。

石見銀山遺跡から少し足を伸ばして湯泉津温泉にも寄ってきました。

マンガから知る石見銀山遺跡

おはるさん

生まれてこのかた、中日本~東日本エリアで暮らしている私にとって、島根県はあまり馴染みがある地域ではありませんでした。

そして、たまたま、「うちのトコでは(もぐら作)」という県民マンガを読んで、石見銀山遺跡の世界遺産登録の経緯を知り、興味を持つようになりました。

あさつき
Asatsuki

都道府県を「擬人化」して描いているコミックですよね。

おはるさん

「島根県さん」が、すっごい苦労して世界遺産への登録に取り組んでいました。

一度でダメでも再度登録に挑戦する姿は心を打つものがありました。こう、うまく言えないのですが、地元を中心とした支援する方たちの真摯な情熱や郷土愛みたいなものに、じーんとしちゃいました。

そして、ぜひ自分の目で見て確かめてみたいと思うようになりました。

で、そんなこんなで行ってきました、世界遺産の石見銀山

観光はワンコインツアーで楽しみました!

私が申し込んだのが、「石見銀山ガイドの会」が主催していて、500円で地元の人がガイドしてくれるワンコインツアーです。

ちなみに個人的に最近は、どこかに旅行して観光する場合、ガイドさんをつけるケースが多いです。もちろんガイドを付けないで行くのも気楽でいいのですが、いろんなことを話してくれるので、銀山遺跡やその周辺に関する事前知識がなくても知りながら楽しめるのが良いです。

さて私が石見銀山に行った時、ワンコインツアーは2コースあって、大森街並みコースと龍源寺間歩コースのどちらかでした。

大森街並みコース

(行程)代官所前-石見銀山資料館-街並み-銀山公園

(距離)約1km

龍源寺間歩コース

(行程)銀山公園-龍源寺間歩-高橋家横

(距離)約3km

この時、私が選んだのは龍源寺間歩のコースでした。当地の最大の見どころだから、という理由もありますが、坑道をしっかり自分の目で見てみたかったんです。

龍源寺間歩に感銘を受けました

まず銀山公園からゆるやかな坂を上り、お目当ての龍源寺間歩に到着しました。

現在、坑道が公開されているのは、ここだけ。間歩(まぶ)とは、銀を掘る為に作った坑道のことなんだとか。

坑道(実は全長600mにも及ぶそうです)にノミの跡が見られたのが良かったです。昔、ここで多くの人たちが採掘作業に従事していたのですよね。道は暗く、ごつごつした坑道が涼しいのも鉱山らしい感じを味わえました。

こんな暗くて狭い場所で昔の人は銀の産出してたのか、しかもこれ人力で削るんでしょ?命懸けの仕事だな…と思ったり。実際、若くして亡くなる人が多かったらしいです。

時間が許せば他の間歩にも行ってみたかったです。そのくらい感じるところがありました。

最後の高橋家は、昔に町年寄をしていた高橋富三郎氏が住んでいた家らしいです。なかなか立派で重厚感と趣のある居宅でした。

石見銀山について

石見銀山(いわみぎんざん)とは、島根県太田市にある戦国時代後期から江戸時代前期にかけて最盛期を迎えた日本最大規模の銀山です。

日本の「銀の最盛期」においては、世界で使われた銀の約三分の一を産出したとも言われていますが、その多くの部分を石見銀山が占めたとも言われています。

外交上では日本で唯一、ヨーロッパに知られた存在でした。

別名は大森銀山(おおもりぎんざん)、佐摩銀山(さまぎんざん)とも呼ばれていました。

アジア初の「鉱山遺跡の世界遺産」です

石見銀山遺跡は、昔から適切な森林管理がされており、環境への負荷が少ない点が高く評価されています。

21世紀に求められる環境への配慮が既に行われていた点がポイントらしいです。

国内では14件目の世界遺産、鉱山遺跡としてはアジアで初めてでした。

世界遺産に登録された経緯

  1. 2001年ー2006年

    2001年に世界遺産登録の前提となるリストに載りました。

    2006年にユネスコ世界遺産委員会に推薦状を送りました。

  2. 積極的なアピール

    2007年5月、「顕著な普遍的価値」の証明が不十分であるとされ、登録延期を勧告されました。

    そこで、その勧告に反論すべく110ページにわたる英文の補足情報を送り、石見銀山の特徴を積極的にアピールしていきました。

  3. 2007年6月

    努力の甲斐があって、ついに世界遺産として認定されました。

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行き方

石見銀山(太田市に所在)は、おおむね出雲の国、島根県の真ん中あたりに位置しています。

現地においては、石見銀山世界遺産センターという施設を、観光の拠点(出発地点/中継地点)にすると良いかもしれません。

項目名 概要
自動車 中国自動車道(落合JCT)ー米子自動車道-出雲ICー石見銀山世界遺産センター
電車JR~バス 山陽新幹線(岡山駅)-特急やくも(出雲市駅)ー山陰本線(太田市駅)ー路線バスで石見銀山世界遺産センターまで
飛行機 飛行機の場合、電車とバスの乗り継ぎになります。
出雲縁結び空港ー空港連絡バスで出雲市駅ーJR山陰本線で大田市駅ー路線バスで石見銀山世界遺産センターまで
場所 島根県太田市温泉津超温泉津(石見銀山から車で約40分)

足を伸ばして湯泉津温泉へ

おはるさん

ついでとばかりに行ってきたのが、湯泉津(ゆおつ)温泉の薬師湯です。

薬師湯のうたい文句は「世界遺産の温泉」なんです。

湯泉津温泉は、温泉地としては国の重要伝統的建築群に全国で初めて指定された温泉です。

最初に発見されてから実に約1300年の歴史があると言われています。伝説では大狸が入浴しているところを発見されたとか。

少々のドライブを楽しんだ後、現地に到着。港町で街並みが凄い古く狭いのが第一印象でした。

港の船を見ながら、ここから石見の銀が運搬されていたのかな、世界へ輸出されていたのかな、と想像したりして、感慨深くなりました。

湯の花もばっちりの天然温泉

薬師湯に着いていざ入浴です。もうタイルが天然温泉らしい茶色で湯の花がばっちりです。これは良い温泉だと気持ちも高まりました。

実際、温度も良い塩梅で、一日かけて石見銀山を散策した疲れも取れました。

項目名 概要
泉質 含土類食塩泉
効能 生活習慣病、神経通、リウマチ、筋肉痛、婦人病、うちみ
料金 500円(子ども200円)
場所 島根県太田市温泉津超温泉津
(石見銀山から車で約40分)
営業 月~金:8~21時
土日祝:6~21時
年中無休
備考 無料駐車場、休憩室有り
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By Oharusan (Updated by Asatsuki)

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