
知床の温泉(羅臼、カムイワッカ、セセキ)
北海道の知床半島は、独自の生態系・自然環境が評価され世界自然遺産に登録されている地域ですが、羅臼温泉、カムイワッカ湯の滝、セセキ温泉といった天然資源も魅力的です。
知床の開放感溢れるの自然の中での入浴は格別ですよ。
羅臼温泉の熊の湯
北海道は知床・羅臼温泉の熊の湯は、は知る人ぞ知る天然の露天温泉です。
源泉かけ流しなので温泉らしさを堪能できます。
名前の由来は近くに熊が出没したことや、上流に熊越の滝があるということから。発見されたのは寛政元年の1789年です。

熊の湯の特徴として熱いことが挙げられるかもしれません。私はとにかく、と~っても熱かったです。
熱さの感じ方には個人差があるとは思いますが、くれぐれもご留意を。幾度かかけ湯をするなどして、徐々にお湯に体を慣らしながら入ることをおススメします。
秘湯系の解放感を味わえます
さぁ、と意気込んで駐車場に車を止めて橋を渡り歩くと小さな建物が見えるます。遠目から見たら黒い建物に見えるかもしれません。これが熊の湯です。
たとえば、旅・ツーリングの途中のライダーだったり、付近の住民の方たちが使ったりしてるようです。近隣住民と思われるタオルをほっかむったおじさんや、肩にタオルを置いて歩いているお兄さんとすれ違ったりしました。
人との会話も景色も、秘湯系ならではの開放感を味わえます。
さらりとしたお湯。飲泉もできます
熊の湯の手前が女性用、奥が男性用です。男性用は仕切りがなく景色はばっちりです。川のせせらぎや原生林を楽しめます。実にのびのびとした景色です。マイナスイオンがほとばしる様な感じで都会の喧騒と離れていてほっとします。
元々のお湯は透明色。また、小さな湯だまりから源泉を飲む事ができます。私は飲泉が好きなので、これは嬉しかったです。
女性用のお風呂はちょっぴり青みがかった白いお湯です。源泉は同じなはずなのですが少し異なった印象を受けました。入るとさらりとしたお湯の感覚を肌で感じます。
女湯は男性と違って仕切りがありますが、空を眺めると開放的な雰囲気を楽しめます。
お掃除をお手伝い
熊の湯は清掃を地元のボランティアの方がしています。そして清掃時間が来たら利用者も出来る範囲でお手伝いをします。
旅人だからこそ気持ちよく利用したいものですが、特に熊の湯はマナーを大切にしているようです。
ウニ船の足湯がありました
道の駅「らうす」のすぐ裏手に足湯がありました。小さな船にお湯がちゃぷちゃぷと揺られてます。
この船はウニ船だとのこと。羅臼でウニを食べようかな、なんて思ったりしてしまいます。ウニ船に温泉とは…ちょっと珍しいものを見た気分でいっぱいになります。
お湯は熊の湯と同じだそうです。
泉質・利用について
項目名 | 概要 |
---|---|
所在地 | 北海道目梨郡羅臼町湯の沢町 アクセスは、釧路から阿寒湖バスで約4時間。そこから徒歩20分です。 |
マップ |
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泉質 | 含食塩硫黄/源泉温度77.4℃ |
効能 | 神経痛、筋肉痛、慢性皮膚病、切り傷、冷え性 |
営業時間 | 24時間/5:00-7:00は清掃時間で休み |
料金 | 募金制となっています。 |
カムイワッカ湯の滝
知床のカムイワッカ川は、滝自体が温泉になっています。その名も「カムイワッカ湯の滝」。
もちろん世界遺産のエリア内です。そこで、気になったのでそちらにも足を運んでみることに。因みにカムイワッカはアイヌ語で魔の水の意味だとか。

自然の温泉プールみたい
現地に到着後、そこから小川をじゃぶじゃぶと滝まで歩いていきます。どうせ温泉で濡れるんだしと豪快に濡らしながら歩きました。自然の温泉プールみたいな感じで楽しかったのですが、案の定、びしょびしょになりました(笑)
歩いているとちょっと肌がぴりぴりしてきました。硫黄成分が強め?酸性が強い湯なので、デリケート系のお肌の方は、気を付けたほうが良いでしょう。

一の滝に到着
楽しくびしょびしょになりつつ10分少々歩いて川をさかのぼると滝壺のような地点に至りました。
ここがカムイワッカ湯の滝の一の滝と呼ばれるところです。
本当は源泉が見たかったのですが、そこから先は、安全の為立ち入り禁止になっていました。

観光・利用について
項目名 | 概要 |
---|---|
所在地 | 北海道斜里群斜里町硫黄山山麓カムイワッカ |
泉質 | 硫黄 |
料金 | 無料 |
利用期間 | 6月より10月下旬頃まで。 日中に行くことをお勧めします。 |
アクセス | シャトルバスが運行しています。 マイカー、自転車、バイク等でも行けます。駐車場は無料。但し通行不可の時期もあるようなので、事前に調べておくべきでしょう。 体力に自信のある方は徒歩で。 |
セセキ温泉
セセキ温泉は、バラエティ番組でたまに見たりするので気になっていた温泉です。セセキはアイヌ語で温泉を指すコトバです。
天然の露天風呂です。海に岩で囲ってあるだけのなんとも自然で素朴な温泉です。満潮時には海に沈むとか。
北海道の温泉ってこういった自然を感じられるような温泉が多いような気がします。
入浴と海水浴が半々な感じ
セセキ温泉は地元の漁師さんが個人管理しているそうです。個人管理の温泉は秘湯や源泉かけ流しとか温泉好きが管理していることが多いので、個人的には好きだったりします。
脱衣所がないので水着をあらかじめ着ていきました。さて、入ってみると思ったよりも海に近い!
温泉に入りながら海に手が伸ばせます。海水も温泉に混ざってきたり。なんともワイルドです。温泉入浴と海水浴が半々な感じでした。
セセキ温泉の利用について
項目名 | 概要 |
---|---|
所在地 | 北海道目梨群羅臼町瀬石 |
泉質 | ナトリウム塩化物泉 |
温度 | 64℃(ただし海水の影響を受けます) |
料金 | 寸志 |
営業時間 | 日替わり |
羅臼温泉野営場
熊の湯から近いキャンプ場です。けっこうな賑わいを見せています。かつてはライダーの聖地と呼ばれていたらしいです。
私もバイクで北海道を駆け巡りたい…なんて思ったりしたり。大体こちらに泊まる方は、熊の湯を使われるみたいです。
鹿との遭遇
場内では、エゾ鹿に出会えるかもしれません。

鹿を見た!という情報は結構多くあがっています。もしかしたらキツネにも遭えるかも。
北海道らしいエピソードですね。
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By Oharusan (Updated )