酸ヶ湯温泉　千人風呂

酸ヶ湯温泉は、青森県の八甲田山にある国内最大規模の威容を誇る木造建築の温泉施設です。

千人風呂で名高く、宿泊はもとより日帰り利用も可能。スキーや観光も楽しめます。

酸ヶ湯

青森県の八甲田山の中腹、十和田八幡平国立公園内の北に位置する酸ヶ湯温泉は、
全国的にも名高い由緒ある温泉です。

１７世紀の末頃から、その地の人たちが本格的な使用を始めたと伝えられています。大きな木造の建物からは歴史を感じます。千人風呂など温泉の他にも八甲田山の自然を満喫する事が出来ます。

「酸ヶ湯」（すかゆ）は、そもそも「鹿の湯」と呼ばれていたとの話もあります。鹿が湧き出る温泉の溜まり場で、傷を癒していたのかもしれません。

この温泉については私は訪れた経験がありませんが、「千人風呂」の映像は何度か観た事があります。

ところで酸ヶ湯温泉は、温泉街を形成していないようですね。

つまり、何軒もの温泉宿があるのではなくて、一軒だけ大きな温泉宿『青森県　酸ヶ湯温泉　酸ヶ湯』があるのです。まさに孤高の温泉施設ですね。

またこちらは、国民保養温泉地に指定されています。木造造りのとても大きな建物で、国内最大規模の木造浴舎だとされています。年季の入った建物で定期的にメンテナンスを行っているとの事。

浴場については、ヒバで作られていて天井（吊り天井）が高い「ヒバ千人風呂」と、「玉の湯」との２つがあります。

千人風呂は酸ヶ湯温泉の代名詞的な存在です。画像を見ると本当に大きくて立派ですね。そして、まるで昔の木造の小学校の講堂みたいにも見える懐かしさがあります。

特徴は混浴だと言う事（脱衣所は別）。そして、女性専用の入浴時間が１日２回あります（変更される事もあるかもしれません）。また、旅館の売店で温泉着が販売されているとの事です。

千人風呂は、湯船が総ヒバ造り。熱ノ湯、四分六分の湯、鹿の湯など、幾つかの湯船に別れていて、それぞれ、お湯の温度などが異なっています。総体的に、どの湯船のも飛び上がるほど熱いお湯ではないようです（大体41～43度）。丁度良いくらいですね。

またたとえば、四分六分の湯は、源泉に４分ほどの水を混ぜてあるそうです。白濁したお湯を飲泉することも出来るそうですが、酸っぱい味らしいですよ。なお、玉の湯は、男女別々になっているとの事です。

お湯は当旅館の地下から自然に湧出しています。源泉名は熱の湯と言います。

温泉	源泉源泉掛け流しです。
泉質	酸性硫黄泉。二酸化炭素・鉄・硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉（硫化水素型）を含んでいるそうです。

『青森県　酸ヶ湯温泉　酸ヶ湯』には宿泊施設があり、普通の宿泊と湯治宿泊が出来ます。建物も旅館部と湯治部とがあります。

湯治については、自炊出来るプランもあります。部屋数は、旅館部が５１室で湯治部が８１室あり、合計してざっと４００人が泊まれるとの事です。宿泊した方がのんびり温泉と風情を味わう事が出来ますね。雪の積もる季節は格別でしょうね。

近隣での宿泊については、徒歩約１５分、自動車で２分くらいの距離に八甲田ホテルがあります。酸ヶ湯温泉の旅館のフロントに依頼すると、車で迎えに来てくれるサービスも行われているそうです。ウッディなログ建築は国内有数の規模で、計５５室あります。

なお八甲田ホテルにも、温泉大浴場（源泉名は荒川温泉。泉質は酸性・含鉄（Ⅱ、Ⅲ）-ｱﾙﾐﾆｳﾑ-硫酸塩・塩化物泉）があります。

酸ヶ湯温泉は、日帰りでの入浴利用が可能です。

温泉が八甲田山の中腹にありますので、森林（ブナの原生林）や城ヶ倉渓流で自然を堪能出来ます。新緑や紅葉の時期は、一層美しいそうです。

また、まんじゅうふかしという、長椅子が置かれた下から温泉の蒸気が噴出していて、からだを温めてくれる場所があります。

それから近隣には、「地獄沼」と呼ばれる火口跡に98度の温泉が湧出している池があります。

自動車の場合、八甲田ロープウェーまでは10分ほど。奥入瀬渓流までは40分ほどのようです。冬には山岳スキーのツアーがあります。樹氷も見てみたいですよね。

ちなみに酸ヶ湯は国内屈指の豪雪地帯。積雪量がハンパなく凄いんです。
たとえば2013年2月には、深さ5mを軽く超える積雪を記録しています。

所在地	青森市荒川南荒川山
JRバス	「青森」駅からの場合、ＪＲバス「十和田湖」行きに乗車し「酸ヶ湯温泉」下車。1時間10分くらい。
無料送迎バス	青森駅発と酸ヶ湯発があります（事前に予約が要ります）。
自動車	JR青森駅や青森空港からだと60分前後が目安です。冬季にマイカーで行く場合には、雪道走行の準備や道路情報の充分な確認が必要でしょう。温泉に駐車場は完備されています。