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ベルファストの観光散策

ベルファストは、アイルランド島にありながらも「イギリスっぽさ」が随所にみられる点が興味い北アイルランドの首都です。

造船業がとても盛んで、あのタイタニック号が建造された地でもあります。ベルファストの見どころを観光散策しました。

北アイルランドの中心都市です

ベルファスト(belfast)は、人口30数万人を擁する北アイルランドの中心都市で、北東にある入り江、ベルファスト湾に面した街です。もともと昔は漁師さんの街だったのですが、近代化と共に造船業が栄えたことで街が著しく発展しました。

アンさん

都市としての規模はあまり大きくないものの、街にはルネッサンス様式やビクトリア様式の建物が随所にみられて観光・散策に向いていますよ。

イギリスは4つの地域(カントリーと呼ばれます)から成る「連合王国」です。そしてベルファストは、「北アイルランド」というカントリーの首都機能を担っています。

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ダブリンからベルファストへ

私は、アイルランド共和国の首都ダブリンから、友人の運転する車(レンタカー)でベルファストへ向かいました。国から国への移動となると大掛かりに思えるかもしれませんが、アイルランド島は小さいので、車で2時間半くらいで行けてしまいます。

気軽に行けるのですが、予約していたレンタカー会社では、「北アイルランドは(アイルランドからすると)海外になるので、海外用の自動車保険が必要」と言われ、料金が割り増しになりました。

また通貨につき、同じアイルランドなので気にも留めていなかったのですが、出発直前に、アイルランドはユーロで、北アイルランド(イギリス)はポンドという事に気が付き、慌てて両替したりと、ちょっとバタバタすることもありました。

ベルファストの港

ダブリンの人から、「ベルファストには金髪の美人が多い」という話を何度となく聞いていたので、ぜひ確認したかったのですが(笑)、私たちがベルファストに滞在した日は、あいにく一日中すごい土砂降りで、あんまり出歩いている人を見かけず、また、歩いていている人はもれなく傘をさしていたので、残念ながらお顔の様子がよく分かりませんでした。

イギリスの街っぽい

アンさん

ベルファストに着いた第一印象は「イギリスの街っぽい」でした。当たり前と言えば当たり前なのですが。

アイルランド島にあるので、やはりケルトの影響が色濃く残っているのかな、また素朴な雰囲気なのかなと思っていたのですが、ダブリンにある素朴さのようなものがなく、ロンドンにあるようなしっかりと作られた街というような印象でした。

ベルファストとダブリンは、距離的にはそれほど離れていません。にもかかわらず、それぞれが全く違う個性を持つ街である「ダブリンとベルファストとの対比」は、かなり興味深かったです。

雨にも負けず観光スポットを散策しました

前述の通り、私たちが当地を訪れた日は終日雨模様で、観光するには少々ふさわしくなかったです。

とは言うものの、そもそもアイルランドは雨の降る日が大変多く、天気を気にしていてはスムーズな活動が出来ない土地です。また、行った限りは楽しまなくちゃ損!というワケで、気持ちに勢いをつけてテンションを上げて、有名どころの観光スポットを巡りました。

タイタニック・ベルファスト(Titanic Belfast)

この地でホワイト・スター・ライン社によって企画・造船された「豪華客船の代名詞」、タイタニック号(1912年竣工)にちなんだ有料の博物館です。おそらくベルファストで一番人気の観光スポットだと思います。

タイタニック博物館外観
タイタニック模型

造船が行われた場所に建っているそうで、2012年にオープン。SFチックで独創的な外観(船体に似てなくもない?)に驚かされます。

なお、この博物館の他にも幾つかのタイタニック関連施設(有料)があります。ドライドックやポンプ室、そして姉妹船のノマディック号などの見学が楽しめますよ。

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市庁舎(City Hall)

ヴィクトリア女王時代にルネッサンス様式で建てられた市庁舎は、大きなドームが特徴的な壮大な建物です。

この市庁舎を中心としてベルファストの繁華街やビジネス街が広がっています。中も一部見学できますよ。

グランド・オペラ・ハウス(Grand Opera House)

オペラハウスとしてはそんなに大きくはないものの、外観はベルファストにある建物の中でも、ひときわ個性的だと感じました。

ビクトリア建築で赤レンガに白の装飾が施された派手な外観には、目を奪われること間違いなしです。

アルバート記念時計台(Albert Memorial Clock Tower)

ベルファストのランドマーク的な時計台です。重厚感がありました。

アンさん

なんと、地盤沈下の影響で傾いてしまっています。

ちなみに、ロンドンのビック・ベンも傾いてきていると言われているそうです。

アルバート記念時計台

聖アン大聖堂(St. Anne's Cathedral)

ベルファスト大聖堂とも呼ばれるロマネスク様式の大聖堂です。

カトリック系ではなくイギリス国教会系ということで、珍しさもあってとても見るのが楽しみでした。

でも、いざ見学してみたものの、カトリックの大聖堂との違いはよく分からなかったのでした。建物はとてもきれいでした。

聖アン大聖堂

クィーンズ大学ベルファスト(The Queen's University Belfast)

1810年設立の伝統ある大学で(そもそもビクトリア女王が作ったそうです)、イギリスの上位大学団体(ラッセルグループ)に所属し、かなり高いレベルを誇ります。

優秀な人材を輩出しているようでして、1998年に北アイルランドの和平に尽力したことでノーベル平和賞を受賞した、北アイルランド自治政府の首相であるデヴィッド・トリンブル氏は、当大学の出身で、かつては教授職にも就いていました。

クィーンズ大学校舎

街の文教地区に所在する赤レンガで作られた校舎は、とても大きく威厳があって、思わず見惚れてしまいました。こんなキャンパスに毎日通って勉強できるなんて、学生さんたちが本気で羨ましかったです。

ボタニックガーデン(Botanic Garden)

クイーンズ大学のすぐ隣にある植物園です。

ベルファストに一泊した次の日の早朝、次の目的地に向けて出発する前にクイーン大学と併せて見学に行きました。

緑豊かな広い公園で、木や花が朝露にぬれてピカピカ光っているのを見ながら散歩をしていると、とってもリラックスできて気分爽快になりましたよ。

ボタニックガーデン

この公園の見どころはバラ園で5月から6月にかけてが見ごろなのですが、わたしが行った8月上旬でもまだ咲いていてラッキーでした。

私たちは入らなかったのですが公園内には熱帯植物の温室もあるので、結構たっぷり楽しめます。

ベルファスト城(Belfast Castle)

北部郊外の高台に立地しているので見晴らしが良いです。

19世紀に建てられたスコティッシュ・バロニアル様式のお城です。フランス・ルネッサンスの要素を取り入れたスコットランド建築。お城ではなく邸宅といったほうがしっくりくるような気がしました。

ベルファスト城

セント・ジョージズ・マーケット(St George's Market)

金曜日と土曜日、日曜日の週3日だけ開く市場(朝市)で、魚介類やフルーツはもちろん日曜日はパンやスイーツや手芸品のスタンドまで出る人気のスポットです。

マーケット内で買ったものをその場で食べられるスペースもあって、出来ればここで朝食を食べたかったなと、ちょっとした心残りになっています。

建物自体もビクトリア様式の赤レンガ造りで、散策して一見する価値ありです。

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By Ansun (Updated by Asatsuki)

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