
比叡山のガーデンミュージアム
ガーデンミュージアム比叡は、京都の比叡山の山頂に所在する素敵な「庭園美術館」です。
春から秋にかけて、様々な花や緑の植栽を楽しめる、印象派画家の作品をテーマとしたガーデンミュージアムについて。
かつて比叡の山頂には遊園地がありました
京都は国内観光の最大のメッカですよね。【見どころ・感じどころ】が沢山あって、行けば行く程、その奥深さに気づく事になるかと思います。春夏秋冬いつ訪れても魅力的で素晴らしいところです。
ところで京都の街は、山に囲まれた盆地にあって、たとえば「京の底冷え」と言われるように、ときには温度計で計測された気温とは比例しない暑さ・寒さを体感します。これには湿度や風も大いに関係していると思いますが、夏場は、極めて蒸し暑いです。
そこで地元の人たちは、昔から涼を求めて嵐山や鞍馬、そして比叡山の方面へ避暑を兼ねて遊びに行く事も多かったようです。

特にまちの東側、滋賀との境目に連なる比叡の山々は、京都の最高峰であり、その頂上に所在していた遊園地では、夏のシーズンには、お化け屋敷が営業されていました。私も子供時代に行った事がありますが、あんまり怖くは無かったように覚えています。
霊峰・比叡山にお化け屋敷。今考えると案外とマッチしていたようにも思えます。
花とアートをテーマにしたアミューズメント
21世紀に入り、比叡山頂の遊園地は新しいアミューズメント【ガーデンミュージアム比叡】に姿を変えました。
花と緑、そしてフランス絵画をテーマにした、洒落た観光地・リラクゼーション施設です。春と秋は爽やかで、夏は避暑になります。
もしも、春から秋にかけて京都へ旅行・観光に訪れる機会があれば、たとえば比叡山をドライブをしたり、延暦寺をご覧になるついでに、立ち寄られてみてはいかがでしょう。

ガーデンミュージアム比叡とは
【フランス印象派】のカテゴリーに分類される画家たちの作品をモチーフに造園された、比叡山の山頂に所在する庭園美術館です。でも、庭園を美術作品のように鑑賞する・・・・なんて、ぜんぜん堅苦しくはありません(笑)。
花や植栽・庭園は、幅広い層の日本人に人気がある印象派の画家たちが好んで作品に取り上げた風景をモチーフにしています。
山頂庭園のモチーフに採用されている画家たちは次の通りです。
モネ、ルノワール、ゴッホ、ドガ、セザンヌ、カイユボット、ピサロ、
レイセバルヘ、スーラー、モリゾ、マネ、バジール
上記の画家の絵画にちなんだ花や緑が植栽されています。主役は花で、春か秋にかけて様々な花が次々と咲き誇ります。ガーデンミュージアム比叡の園内では、デッサンや写生、写真撮影に来られている方を多く見かけます。
主な庭と植栽の名称
- 香りの庭 (セージ、ラベンダー、カモミール類 )
- 睡蓮の庭 (スイレン、ショウブ、ツツジ、フジ、ウツギ類)
- こもれびの庭 (シャクナゲ・ツツジ類)
- 藤の丘 (チューリップ、フジ、ポピー、ヒマワリ、クレオメ、コスモス)
- 花の庭 (ナスタチューム、ジャーマンアイリス、クレマチス、マーガレット、宿根ネメシア、
チョコレートコスモス、宿根フロックス、ダリア、クジャクアスター)
ガーデンミュージアム比叡のそれぞれの庭には、そのモチーフとなった45点の絵画の、原寸大の銅板画が飾られています。
比叡の「睡蓮の庭」
ガーデンミュージアムで、おそらく最も人気がある庭園は、「睡蓮の庭」でしょう。
光の画家と称されたモネにちなんだ庭ですね。多くの方がご存知の通り、この画家は、自宅の広い庭に池を造り、日本風の橋を架けるなどして、ジャポネスクな植栽空間を作った訳ですが、その池の水面に浮かんだ睡蓮や橋などを描いた連作が「睡蓮」と呼ばれるシリーズです。
そして、その庭を再現するかのように比叡山に造園されたのが「睡蓮の庭」です。
実際に行ってみると、数十坪程度の池には睡蓮が浮かび太鼓橋が架かっています。そして周囲には、シダレヤナギやツツジ、ショウブ、フジといった、和風の植栽が施されていました。まだ造園されて数年間しか経過していませんが、これが時を重ねていくと、もっと味わい深い庭になるのではないかと感じました。
アクセスと入園料
比叡山の山頂を目指せば自ずと至る事が出来る訳ですが、代表的なアクセスルートは次の通りです。
① 叡山電車&叡山ケーブル&比叡ロープウエイ
京都市内の京阪電車出町柳駅から叡山電車に乗り八瀬比叡山口駅で下車。それからケーブルとロープウエイを乗り継ぐルートです。車を使わずに行くのなら、最もオーソドックスだと思います。ケーブルやロープウェイからは、京都の街を展望する事が出来ます。
② 滋賀県のJR坂本駅からケーブルカーで&バス
ケーブルカーで延暦寺までい行き、それからバスに乗ります。
③ 山中越え&比叡山ドライブウエイ
マイカーなど車を利用する場合。

ガーデンミュージアム比叡
住所 |
京都市左京区修学院尺羅ヶ谷四明ヶ嶽4番地 |
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営業期間 |
4/14~12/6(冬季~早春は休園です) |
営業時間 |
通常:10:00-17:30 夏休み期の土日祝・盆休み時期は、10:00-20:30 |
定休日 |
無休 |
入園料 |
1,200円(子供600円) 11/24~12/6は、半額になります。 |
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By Asatsuki (Updated )