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富士急ハイランドの戦慄迷宮

戦慄迷宮は、世界的にも屈指の長い歩行距離を誇る、富士急ハイランドのウォークスルータイプのホラーアトラクションで、心霊・怪奇現象が起きると話題にもなりました。いわゆる現代型のお化け屋敷。

戦慄迷宮

富士急ハイランドのウォークスルータイプのホラーアトラクション(和風的には所謂、お化け屋敷の事ですよね。)である「戦慄迷宮」は、かつて国内はおろか世界最長の歩行距離を誇り、ギネス認定もされていました。

(2017年7月よりのスペック)
建物:2階建て/約3,000㎡/歩行距離:900m/所要時間:約50分~

長~いですね、でっかいですね。「世界最恐」と冠されているだけあって、私が今まで体験したお化け屋敷とは、あらゆる面でグレードが桁違いのようです。

何度かのリニューアルを経て、現在の正式名称は、「絶凶・戦慄迷宮」となっています。

ところで私は、富士急ハイランドへは一度も遊びに行った事がなく、このアトラクションを体験していません。関西在住者にとっては「じゃ、今日は天気が良いので富士急ハイランドまで遊びに行こうか」なんて、そう気軽に言える距離ではありません。

関西(の片田舎)から富士山は遠いです。テレビ番組などで園内の様子を見る機会は何度かありましたが。

興味を持ったきっかけの映画

では、なぜこの遊園地のお化け屋敷に興味を持ったかと言うと、まあ以前から、富士急ハイランドには恐いお化け屋敷があると、なんとなく噂は耳にはしていて気にはなっていたのですが、直接のきっかけは、2009年に「戦慄迷宮3D THE SHOCK LABYRINTH」というタイトルの映画が製作・公開されたことでした。

アトラクションをメインテーマとした国内初の完全実写3D作品で、「呪怨」で知られる清水崇さんが監督し、柳楽優弥さんや前田愛さんなどが出演する映画です。それで、映画化されるほどのお化け屋敷ってどんなのだろう?と関心を持った訳です。(2009.10に公開されました。)

「戦慄迷宮3D」と同じく清水崇監督の作品「ラビット・ホラー 3D」で戦慄迷宮のアトラクションが登場します。主演は満島ひかりさん。どちらの映画も観たのですが(但し2D )、こちらの作品のほうがゾッとするかもしれません。個人的には、緒川たまきさんが出ていたのが嬉しかったです。(2011年公開)

アトラクションの概要

昭和30年代に建てられた「慈急総合病院」が舞台です。十数年前に老朽化に伴う改修を行ったものの、何の前触れもなくすぐに閉鎖されてしまった病院。病院をモチーフとした「恐怖のホラーアトラクション」と言うわけです。

2009年7月には、戦慄迷宮4.0から最恐戦慄迷宮へとバージョンアップされました。

「隔離病室」「CTスキャン室」「問診室」「新霊安室」他、新しい部屋が増設された分、以前よりも徒歩距離が伸びました。今までと徒歩ルートを完全に変更していますので、一度体験した事がある方も、その迷宮度に戦慄する事請け合いでは?

入場者は、院内の廊下・階段・病室・滅菌室、臓器保管庫などを、ペンライトを持ちながら歩き進んでいきます。

その間に、恐い心霊現象、亡霊の出現といった演出がなされています。出没する亡霊たちは、CGでも人形でもなく、生身の人間が演じています。これがまた「コワ~イ」のだそうです。最後まで行き着くことなく途中でリタイヤする方もいるそうですよ。

なお2013年にリニューアルが行われ、「暗黒病棟エリア」が加えられました。


いきなりの悲鳴にご注意を!!
迷宮・病院内の動画です。(富士急ハイランド公式チャンネル)

項目 概要
料金

¥8000円/1組(4名まで)

備考

1人での入場は出来ません。

入場については、安全面などに配慮してグループ入場(但し4名くらいまで)を推奨しているそうです。

また以前はOKだったようですが、現在は1人で体験する事は不可となっています。

赤ちゃんや幼児といった、小さな子供の入場は認められていません。また、小学生については、中学生以上の人の同伴がないとNGです。

戦慄迷宮の今までの変遷

富士急ハイランドのホラーアトラクション「戦慄迷宮」は、井戸からお岩さんが「どろどろどろ~」と出てくる古典的なものや、水木しげる先生が描くところの妖怪の世界、あるいは浮世絵の幽霊、 といった和風のお化け屋敷テイストではなくて、洋画のホラー映画のようなテイストみたいですね。

湿り気があまり無い、カラッとした恐さではないかな、と想像してます。是非、近いうちに行ってみたいですね。

さて戦慄迷宮は、何度かの変遷を経て現在の状態となっているとの事です。そこでその経緯の概要をなぞってみました。

  1. 原点

    園内宿泊施設「ハイランドホステル」の取り壊しに際して開催された恐怖イベントが出発点なのだそうです。

  2. 1999年「呪われた病棟」

    全長500m、所要時間25分。

  3. 2000年「隔離病棟」

    さらにルート等を複雑化。入場者は院内感染した、という趣向。

  4. 2001年「戦慄迷宮」

    名称を変更。

  5. 2002年「戦慄迷宮 ドンライハ」

    廃病院から廃ホテル「ドンライハ」に設定を変更。短い期間ですが、ホテルのシチュエーションになっていました。

  6. 2003年「超・戦慄迷宮」

    現在の所在地に移転。全長616m、所要時間約40分。世界最長としてギネス認定されました。定期的に期間限定のイベントを実施。たとえば、(2005.12)年「~禁断のルート篇」は、怪奇・心霊現象がおきる為、閉鎖されていたルートを期間限定公開。(ちなみに旧所在地には、現在絶叫系の「ええじゃないか」が設営されています。)

  7. 2007年「戦慄迷宮 4.0」

    完全リニューアル。全長661m。

  8. 2007-2009 定期的に期間限定イベントを実施

    (2007.10)EX.バイオハザード: バイオハザードとのコラボレーション企画。
    (2008.02)生け贄篇:グループ入場で、1人が「生け贄」にされて隔離される趣向。
    (2008.07)ナナシ ノ シタイ:スクウェア・エニックスの「ナナシ ノ ゲエム」とのコラボ。
    (2008.11)戦慄のメリークリスマス: クリスマスバージョン。生首ツリー登場。
    (2009.02)血まみれの身体検査篇: 亡霊に問診・身体検査をされる。その結果でルートが決定。

  9. ところが・・・2009年6月、よもやの閉鎖会見!!!

    緊急会見の模様。

  10. しかし・・・

    復活に向けて、亡霊たちが地獄の復活特訓を開始!!

  11. そして・・・2009年7月、復活

    「最恐戦慄迷宮」として完全リニューアル。全長900m。

    つまり、1ヶ月間のリニューアル期間を経て、営業を再開したと言うワケです。

  12. 2013年7月、リニューアル

    「暗黒病棟エリア」を追加し、「最恐戦慄迷宮 暗黒病棟」へ。

  13. 2017年7月、リニューアル

    特殊施設の新設を実施。「絶凶・戦慄迷宮 ~血塗られた人骨病棟~」へ。

    (*2020年1月現在は、~収容病棟篇~を開業中)

最長歩行距離の記録の件

*Longest Walk-Through Horror House in the world ??

Dead or ALIVE 1290m

2011年11月、山口県宇部市の新天町アーケードに所在する「デッド・オア・アライブ」が、歩行距離が世界一長いお化け屋敷として、ギネス世界記録の認定を受けました。ちなみにデッド・オア・アライブは2011年8月のオープン。

現在は閉店し、常設されていない模様です。

The Factory of Terror 3,796ft 

従来のギネス記録は、アメリカ・オハイオ州の廃工場を活用したお化け屋敷
「The Factory of Terror」だったようです。

「The Factory of Terror」の歩行距離について、約1011mとの国内ニュース報道を見かけましたが、同ホラーハウスの公式サイトには3,796ftと表示されています。これをmに換算すると、1157.0349mとなります。

よって富士急の戦慄迷宮(900m)は、現在は世界第2位くらいみたいです。

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富士急ハイランドについて

国内有数の絶叫系アトラクションの設置数を誇っています。富士急行株式会社のグループ傘下にあり、その開園は1961年のスケートセンターに遡ります。

項目 概要
所在地

山梨県富士吉田市新西原5丁目6番1号

入園料

無料。各アトラクション利用ごとに料金が発生するシステムです。

営業時間

9~17時(土日18時)
月1定休日があるのが基本です。また各アトラクションは、天候や定期点検の為に運休する事があります。

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By Asatsuki

(Updated )

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