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シャンゼリゼ通りさんぽ

シャンゼリゼ通りをコンコルド広場から凱旋門まで散歩しました。

活気ある大通りはマロニエの並木が美しく、オシャレでパリらしさが溢れていて、どこまでも洗練されている印象でした。

エスプリが漂うシャンゼリゼ通りを、私は大興奮で闊歩したのでした。

洗練されすぎ!シャンゼリゼ通り

シャンゼリゼ通り(L'Avenue des Champs-Elysees)は、パリの中心部の凱旋門からコンコルド広場までの、横幅約70メートリ、長さ約3キロにわたるメインストリートです。

多少なだらかな傾斜がある通りで、寄り道をせずに「立ち止まる事無くひたすら歩く」のみならば、30分少々で歩ききれます。

大通り(東~西)1

あなたも、凱旋門を背景に、マロニエの並木がずらりと並ぶ通りの映像や写真を、ご覧になった事があるのではないでしょうか。

通りの左右にはショップやオープンカフェがずらりと軒を並べ、8車線の道路と幅の広い歩道は常に混み合っていていてものすごい活気です。

季節は6月の初夏の頃。シャンゼリゼ通りに足を踏み入れた時の第一印象はというと、「洗練され過ぎ」でした。

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これぞエスプリでしょうか

アンさん

おしゃれなショップやオープンカフェがぎっしりと並び、その雰囲気はどこまでも洗練されているんです。

あさつき

ほお。これぞパリの「エスプリ」でしょうか。空気感や人などの「洗練のされ具合」は、実際に行ってみないと分からない部分があるのでしょうね。

昔から「花の都パリ」と形容されていますが、そのメインストリートにして世界で一番美しい通りとも謳われる通りなので、さぞかしシャレオツで素敵な場所なんだろうとは思っていたものの、想像をはるかに超える雰囲気にかなりびっくりしました。

車も人も多くて活気に溢れた通りは、上品な中にウキウキした楽しい空気が混じっていて、そこにいるだけで大興奮してしまいました。

コンコルド広場から凱旋門まで「さんぽ」しました

これはもう歩くしかないでしょう、シャンゼリゼ通りを体感するのだ!

・・・というワケで、通りの東側の一番端にあたるコンコルド広場から西側の終着地点である凱旋門まで、「散歩」してみました。

おさんぽルート

  1. 東のスタート地、コンコルド広場

    コンコルド1

    広かったです。(あまり興味が無かったので淡白な印象)

  2. シャンゼリゼ通りをお散歩

    大通り標識

    ウインドウショッピングやカフェでランチをしたりして。

  3. 西の終着地、凱旋門

    門1

    シャルル・ド・ゴール広場に建っています。威風堂々、巨大ロータリーの中心です。

コンコルド広場から歩き始めました

シャンゼリゼ通りの東側のスタート地は、ルーブル美術館からほぼ一直線上に、チュイルリー庭園やコンコルド広場を抜けて西へ進んだところにあります。

アンさん

コンコルド広場は広いだけの普通の広場でした。ほぼ素通りでした。

あさつき

あっさりしてますね~~

広場・モニュメント、噴水

コンコルド広場は、パリ市内を観光していると何度かたどり着く所で、見学地というよりも、いわゆる中継地(ハブ/hub)みたいに感じました。

フランス革命の舞台にもなった場所で、たとえば、ルイ16世やマリー・アントワネットがここで断頭台の露と消えた事は、私も学校の教科書や「ベルばら」などで、なんとなく知っていました。フランス史的には重要な場所でしょうし、立派なモニュメントや噴水と言った見所もありましたが、この旅行の時は正直なところ、他のパリの観光スポットと比較すると、個人的にはあまり興味を持てませんでした。

マロニエの並木大通りは期待通りの風景でした

あさつき

なだらかだと思いますが、通りにはアップ・ダウンの傾斜があるようですね。

アンさん

エキサイトしていたためか、実はよく覚えていないんです。歩きにくいとか、しんどいとか、そういった負担は感じませんでしたよ。

大通り建物
大通り上から

マロニエが、空へ向かって姿勢よろしくキレイに立ち並ぶ通り沿いには、クラシカルな年季の入った建物が立ち並んでいます。

「古くなったから、不便になってきたから」と言って簡単に新しく建て替えるのではなく、丁寧な手入れをしたり巧みにリニューアルを施しながら利用し続けているのでしょう。

「フランスのエスプリ、いにしえのパリ」を求める「ベタな観光者の私」としましては、イメージ通り期待通りの風景が展開されていて嬉しく感じました。

市内でも「古来から栄えた地域」の中心部では、現代的な高層ビルをあまり見かけなかったと言いますか、現代建築は印象に残りませんでした。行政としても、歴史的な景観を大切に考えているのではないでしょうか。

高級ブランド店だけではありません

シャンゼリゼ通り沿いのお店について。高級ブランドショップだけがあると勝手に思い込んでいたのですが、ZARAやH&Mなどのおなじみのファスト・ファッションの店舗もあって、私のような庶民でも十分ショッピングを楽しめます。

無論、ルイ・ヴィトンの本店をはじめ、ブルガリ、カルティエ、ティファニーといった高級ブランドの店舗は貫禄満点!ショーウィンドウを眺めているだけでゴージャスな気分に浸ることができましたよ。購入する気がある観光客の人たちは、カジュアルな格好で普通に入店していました。

路面のブランド店舗

フライドポテトにまでセンスの良さが!

歩いていた時、丁度お腹がペコペコだった私は、通り沿いにあるオープンカフェのテラス席でランチを楽しみました。サンドウィッチとフライドポテトを食べました。

オープンカフェテラス

そしてここでもびっくり。

赤いスパイス(でも辛くはない。おそらくパプリカだと断定!)のかかったフライドポテトがもの凄くおいしくて。ただの脇役・添え物と思いきや、なんだこのおイモさんは、主役のサンドウィッチを凌駕する存在感ではないか~!と、本気で感動してしまったのでした。

なんと、フライドポテトにまでセンスの良さが表れているじゃあ~りませんか。これがパリのエスプリと言うのでしょうか、ぜひレシピを知りたいくらいで、「スゴイわあ、パリ」と、私は驚嘆したのでした(笑)

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いざ威風堂々の凱旋門へ!

今回私が歩いたように、東側のコンコルド広場の方からシャンゼリゼ通りに入ると、西側の終点になるのが、パリを代表する建造物、凱旋門です。

シャンゼリゼ通りを歩いていると、基本的に常に凱旋門は見えています。威風堂々と鎮座するその姿は、この大通りの風格や雰囲気を、さらにグン!とアップさせているように感じました。

門・正面

凱旋門というとパリにあるこの凱旋門を思い浮かべる人が圧倒的多数でしょう。ちなみに凱旋門とは、古代ローマが発祥の軍隊の勝利を記念して建立されるもので、実はパリの他にも色んなところにあります。

パリの凱旋門については、エトワール凱旋門(Arc de triomphe de l'Etoile )という名前で、1806年にナポレオンがアウステルリッツの戦いに勝利したのを記念して建設が始まりました。完成したのは1836年。随分と時間がかかったのですね。すでに1821年に亡くなっていたナポレオンは、棺に入ったままこの門をくぐることになりました。

門・夜

現在、この建造物がある場所は、「シャルル・ド・ゴール広場 Place Charles-de-Gaulle」と言います。門の真下には、第一次世界大戦で亡くなった無名戦士のための碑があり今でも毎日明かりが灯されているとの事です。

ただの「門」ではないんです

凱旋門の間近まで行くと、想像以上の大きさに驚かされました。

これまで、ローマなど幾つかの「凱旋門」を見てきた私ですが、大きさ、スケール感では、このパリのエトワール凱旋門がずば抜けていると感じました。横から見るとほぼ正方形で、一辺が約50メートルもあるその姿は、どこまでも威風堂々としていて迫力満点でしたよ。

門・正面2
アンさん

思わずベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」を聴きたくなりました!!

車がビュンビュン通っていて、歩道橋はもちろんの事、横断歩道や信号も目に入らなかったので、これは近くまで行けないのかなと思ったのですが、地下通路がありまして、これを通って、凱旋門の真下まで行くことができました。

門・装飾1
門・装飾2
壁面には素晴らしい彫刻が施されていました。芸術的価値もありますよね。
真下のアーチ型になった部分の花の精緻さ。ナポレオンの迫力。近くで見れば見るほど美しかったです。
あさつき

門の内部は博物館的な施設になっているのですね。知りませんでした。

アンさん

そうなんです。巨大なモニュメントであり、そして見学「施設」でもあります。

ただの記念碑的な「門」ではないんですよね。あいにく私は時間的な都合があり、中へは入りませんでした。観光客が大挙押し寄せる人気スポットなので、混んでいる事が多いかもしれませんね。夕方4~6時頃がピークのようです。螺旋階段で上へ登ることができます。門の頂上部分からは、シャンゼリゼ通りをはじめ、パリ中心部の眺望を360度で楽しむことができますよ。

シャルル・ド・ゴール広場は巨大なロータリーです

凱旋門のあるシャルル・ド・ゴール広場そのものが、シャンゼリゼ通りを含めた12の通りが集まる巨大なロータリーになっています。見事なサークルを形成していますよね。パリの中心の12もの幹線道路が集まっているので、当たり前かもしれませんが、凱旋門周辺の車の交通量は凄まじいものがあります。

門・上空俯瞰
凱旋門を中心に道路が放射線状に伸びた航空写真を見ると、パリがどれだけ完璧にインフラが整備された街なのかが分かります。

これは、実に凄い事だと思います。

歴史的な建造物エリアを観光資源として管理しつつ、
街をデザインするためには「ロータリー」にも活用する。

こういったところからも、フランス人の秀逸かつ豪胆なアイデア力、完全無欠のエスプリを感じ取ったのでした。

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By Ansun (Updated by Asatsuki)

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